Pitroadクロスレシオスパーギヤ メンティナンスレポート

#56 AUTO TECHサニー
SPL2速ギヤ/1st5thフルワーナーシンクロ仕様


No.2 スパー56A 新規制作 2021.02.18 完成
綺麗に成らない、、、昭和のお釜の限界。オーナーは 元が元だから そこそこ綺麗になればイイや なんだろうが、それじゃあやってる側はタダのゴミ掃除屋、Pitroadスパーギヤ引き立たせたいから 人が嫌がる 出来ない事できる。 もっと程度良いベース送れよ! でも そ〜も行かねぇよな?1番新しいお釜でも30数年前物、新しけりゃあ程度イイってもんじゃあ無い、ようやく良かれそうなのが見つかったと思ったらドレンボルト穴にクラック入り。大変だよな?程度良いお釜探しは・・・と・・・一応 優しい言葉かけとくが、まぁまぁの仕上がりで満足OKはストリートチューン。TSサニーは 速さはもちろん 格好良さ 綺麗さ 全て1番目指そう、目指してるから 自分でも出来る56A O/H Pitroad依頼してんだろ? 先日やった#17臼井サニー、#28インフィニティーのはベースのお釜が程度良かったから過去1番の仕上がり。全TSチームに ウチのより綺麗じゃあねぇか?生意気なサニーだな、と 言わせたい。次は程度抜群のお釜ベース見つけ トップ#28インフィニティー引きずり降ろせ!(笑)


QUICK SHIFT
Pitroadクロスレシオスパーギヤにクイックシフトを装着します。エンジン・ミッション・デフ その他のセッティングと違い、ステアリング、シートポジション そしてシフトレバーは ドライバーの好みで選び ドライバーが操作し易いようセッティングして当たり前であり普通。しかしPitroadクイックシフト導入は違う、ドライバーは二の次、直結5速ミッションをメインにセッティングしてもらう。その理由は? 通称 ガラスのミッション直結5速、壊れやすいから このあだ名がついたのだが、壊れる原因は ミッション内部のギヤのみならず、シフトレバーも半世紀以上前の古い々レイアウトのままが要因してる、コレをクイックシフトで調整するのが目的。 直5シフトレバー時代遅れの箇所は2点、1ツは樹脂ブッシュによるシフトレバー止め、もう1ツが シフトレバー比による半端無いシフトストロークの長さ。5速シフトはフルバケに当たるは、バックシフト到達点は手が届かない遥か彼方の先。この超ロングストロークシフトがTSサニー乗り90%以上が経験してるであろうシフトが入りっぱなしで抜けなくなる症状、ガラスのミッション56Aクロス破損を誘発!。ドライバーがワイルドなシフトで壊してる訳じゃあ無い、普通にシフトしてるだけだが、超ロングストロークシフトは、ハンマーを振りがざし叩いてるようなもの、普通のシフトしてちゃあ壊れる、56Aならではの優しいシフトが出来るのは 何度も56Aクロスを壊し高い授業料払って来たTSドライバー達だけ。56Aシフト未経験者に 『56Aはすぐ壊れるから気をつけてシフトしろヨ』 と言っても 『皆はそうかもしれないが 俺は大丈夫!』 と アドバイス聞くドライバーは ただの1人も居ない
この時代遅れのシフトレバー比をクイックシフトで変更。支点、レバー比変更でシフトは重く 堅くなるのでシフトレバー延長が必要。人により様々だろうが スティクタイプシフトノブ1個分ノーマルシフトレバーより長くすれば違和感なくシフト出来るはず。もう少し延長してもシフトしずらくなければ延長をお勧め。このようにセットすれば ショートストロークシフト、軽いシフトでドライブでき、時代遅れシフトレバーの欠点を克服出来ます。
TSサニーベテランドライバー達、Opt'クロスで何度もシフトが入りっぱなし、ギヤ破損で 高い授業料払って来たから今は大丈夫、ガラスの56Aを壊さず 速く 走らせる事が出来る。今更クイックシフトを付ける必要は無く ノーマルシフトレバーに曲げ加工を施した TSサニー定番レイアウトで十分! 確かに一理ある、でもオッさん つい先日まで 『直5は あのグニャグニャ・クタンクタンが味があってイイんだヨ』 と 言ってたけど ワーナーに代えたら 2度とサーボには戻れなくなったよな? 無理強いはしないが 何か機会があったら試して見てくれ。ちょっとオーバーだが TSサニー定番シフトレバーの常識を破り、長い々シーケンシャル風にし 指で軽く押してのシフトで遊んで見てぇんだヨ(笑)


BUSH-control
直結5速ミッション シフトレバーレイアウトは1966年デビューサニー1000(B10)と同じ、樹脂のシフトレバーブッシュを無理やり割り込ませたボルト&ナット締め。サーボシンクロ直5は グニャグニャ・クタンクタンなので ココから更に思いっ切り締め込みガイドを変形させ 次から新品樹脂ブッシュが入らなくなり 片側新品 もう片側はボロボロの中古を入れるというデタラメぶり。思いっ切り締めたってグニャグニャ・クタンクタン直らねぇツーの! 1970年初頭 シフトフィーリングと言う用語あったっけかなぁ?何だそれ?喰った事無ぇな?の時代。
昭和→平成→令和と時は流れ 今も 日産の失敗作サーボシンクロ直結5速は現役。昔のヤングマン、今はタダの汚ねぇジジイ連中の 『直5の あのグニャグニャ・クタンクタンがイイんだヨ!』 のアホなノウガキを尻目に、ゴミのシフトフィーリングを目の覚めるようなグッドシフトフィーングに変貌させたのがPitroad。普通にしただけ サニトラと同じにしただけなんですけどネ(笑) 予想に反しサーボ→ワーナーシンクロ化はバカウケ♪ ウケると更に良くしたくなるのがメカニックの性。56Aだモンこんなもんダッペで終わらせてたのを ア〜すればもっと良くなるんじゃあないか コ〜すればもっと良くなるんじゃあないか ミッション内部の動きは少しでもスムーズに、で 納品スタート。しかし 納品先のメカは皆 昔のヤングマン 今は頭が固くなり過ぎた汚ねぇジジイばかり、半世紀前同様 シフトレバーに中古の樹脂ブッシュ割り込ませオリャアーと大声出しながら思いっ切り締め付けてるので、P『ワーナーに変更しただけで無く 内部の動きスムーズにしてるの台無しだから スムーズにスライドするEリング止めに変えてくれない?』、客『ボルト&ナット締めの方が簡単・楽チン、Eリングは付ける時すぐ吹っ飛んじゃうから嫌い』 殴ったろうかと思いましたがアッチの方が強そうなので止めときました(笑)


SPL 2速ギヤ 1速ワーナーシンクロKIT

1st〜5th フルワーナーシンクロ


EXTENSION ASS'Y-rear
リヤEXテンション フルオーバーホール完了
この56Aも19mmスチールボルト締め過ぎによるケースクラックで溶接補修済み、入庫する3〜4基に1基はコ〜なってる。ウチでは補修済みもクラック無しも全てスチール→プラスチックボルトに交換、Pitroadワンオフ品では無く 60型や56型サニトラ後期に装着されてる日産純正部品です。画像の溶接してるシーン=直5は シフトレバーをR−1st側に倒すぶんには中央に戻って來るが5th−4th側に倒した時に中央に戻す力はフロアーのゴムと言うとんでもない昭和の機構、それを56Aの後継モデルである60型ローバック5速や他の普通のT/Mと同じにする加工。この加工はクイックシフト購入者へのみのサービス。オーナーがクイックシフト付けると言うのでやってるが、直5の あのグニャグャ・クタンクタンが味が有ってイイんですヨ のサーボシンクロユーザーや、クイックシフトを試そうともしない シフトフィーリングに興味の無い?人のに サービスで手間暇は掛けられない。この加工をしたからと言って オッ!良くなった! の感覚は伝わって来ない 良くなる訳じゃあ無い 普通になるだけ、大切な事だよナ? #3菊池、#28雨宮、その他、多くのトップドライバー達に この加工を施して有る、誰からもイイですネ♪の お世辞を言われた事は無い、逆に 前の方が良かったから元に戻してもらえます?とも誰からも言われてない。ミッションは脇役、居るのか居たのか記憶に残らないのが名脇役、気にならないミッションがベスト! 画像のガイドにタップ切りシーン=クイックシフトブラケットをガッチリ装着するため。リリースされては消えて行くを繰り返すクイックシフトの弱点 ブラケットのボルト+ナット止め、町乗りファッションパーツならかまわないだろうがTSサニー用は点付け溶接したいくらい。
Oリングはまだゴムの役割を果してたが、ガイド奥のOILシールは劣化が進みカピンカピン、珍しく交換して有った、入れる時強く叩き過ぎたんだろう?OILシール凹んでた。他にも誤シフトを防ぐ目的の1速サーボをイジクリ廻してあったりと色々、ロックピン削り外れなく改悪してなくて良かったヨ、お前ぇがイジクリ回したんじゃあねぇだろうな?(笑) まぁ これで後50年は リヤEXテンション オーバーホールしなくて大丈夫?だろ(笑)


GUIDE ASSY-STRIKING ROD
リヤEXテンション フルオーバーホール。直結5速を知り尽くしてるメカほどやりたくない 見て見ぬふりしたい箇所。昭和のミッション直5はアキレス腱だらけ、リヤEXテンション分解するために外すストライキングレバー止めロックピンもその中の1ツ。押そうが叩こうが外れないロックピンに半日も丸1日も作業時間を費やするより 破壊して外し 安価な純正部品に交換が当時のオーバーホールのヤリ方。令和の今、日産純正部品はもちろん全て生産廃止、それに加え 昭和→平成→令和 直5はプレミア付き20〜30万円が流通相場。部品は無い、壊したら20〜30万円のお宝がゴミと化する、ココの箇所をオーバーホールしてくれる店は日本に指折りしか存在しないと想像する、、、
ロックピン外れた!嬉しい!良かった!・・・コレが今の偽らずの心境、、、ココんトコ ズ〜っと何とか外れてるが 何時かは失敗するよな?  失敗したら自分のリヤケースを使うしか無い、ソ〜すると自分の直結5速ミッションが1基組み上がらない。20〜30万円パーって事だよな? 工賃25.000円の半分が保険として、、、あと20回以上成功させないとマズイって事だな? 頑張ろう
何時も1回目のロックピン外しチャレンジは 自分で作ったスペシャル特殊工具、と言ぇば格好イイが 小学生の夏休みの工作でトライ(笑) 外れない時は 一応 お客に外れないのでOILシール交換出来ません、って言おうとは思うのだが、男って危険が危ない←日本語に成ってねぇナ(笑) 事に手出して見てぇよな? コレを失敗したら数十万パー を脳裏に浮かべながらヤルとワクワクする。酸素で炙ってオリャ〜!!! 外した 自分へのご褒美に 今日の夕食ディナーはコロッケからメンチカツにグレードUPしてもらおう(笑)



1速 サーボシンクロ 1速 ワーナーシンクロ


center plate adapter
60A 56A
チェックボール通路へOIL穴新設
使い込んだ日産純正センタープレートは シフトロッド スライドによるバリでチェックボールがロッド凹を的確に押さなかったり、二重噛み合い防止ロックボールの動きが渋かったり、5th←スペーサ→4thが固着したりと、トラブルまでには至らないが イマイチの症状が年々増加。56Aには無いチェックボール通路OIL穴が60Aには最初から開いているのを見習い 56A強化センタープレートにOIL穴新設。 56Aの後継モデル 60型ミッションは随所に進化の跡が見られる。チェックボール通路OIL供給穴のみならず、シフトフィーリングUP形状ストライキングガイド、整備性抜群のストライキングレバー止めロックピン、天狗の鼻 裏のシム、その他色々。進化した60型の良いトコ取りし オーバーホールしてます。


PITROAD close ratio Straight-cut gear
Pitroadクロスレシオスパーギヤ、1st〜5thフルワーナーシンクロ
筑波サーキット参戦がメインのチームなので2.1スーパーローでは無く 2.676 STDロー選択。SPL 2速は 富士スピードウェイ最終セクションに威力を発揮するだけで無く 筑波の第1or第2ヘアピン、特に第1コーナーは2速1.691より多少ハイギヤード1.630の方がマッチするはずなので投入。これでPitroadスパーギヤ組み込みT/Mアッセンブリーは 2基、もう1基の方は2速1.691ですから乗り比べて見て下さい
. 1st 2nd 3rd 4th 5th
Pitroadクロス . 2.676 1.630 1.398 1.181 1.000
Opt'クロス . 2.676 1.691 1.398 1.181 1.000
標準F5C56A 3.757   〜 2.374 1.659 1.291 1.000
. 3.800 2.800 2.600 2.400 2.200 2.000 1.800 1.600 1.400 1.200 1.000


SLLEVE-COUPLING / HUB-SYNCRONIZER
コーン4個、ハブ+スリーブ2個は中古ですが、作動に関連するキーx6個とスプリングx4個はどの依頼T/Mも新品に替えてます。新車→廃車まで交換不要の部品ですが 全部でたったの960円、気分の問題で替えられる価格で有ると共に、細かい箇所までやってくれてるんだ、と 思われないかな?のスタンドプレーでもあります。 日産純正新品ハブ+スリーブの動きが渋過ぎが何度か有りました、1度スリーブにハブが入らない粗悪品も有った、中古の方が・・・とは言い切れませんが、新品だから!は無い、を頭にインプットがお勧め

普通 ココはレストアしないのだが、同時進行 #17臼井自動車ので フザケて遊んでたのを見られたでしょうから ヤリざるを得ませんでした(笑) 組み上げちゃえば見えなくなっちゃうし 綺麗にレストアしたからと言ってミッションの入りが良くなる訳じゃあ無いが、、、昨年からズ〜っと途切れる事なく続く56/60ミッションオーバーホール依頼。やってる本人が1番分ってないが、たぶん?このような無駄かもしれないが 楽しくフザケた事やってるから依頼が来るんじゃあないか?と思ってるんですが・・・違う?


ベース56A 点検
ケースを割って中身を点検・確認しました。ギヤ欠け無く 欠品部品も無さそうですので見積もりを送信しました。ご検討の上連絡下さい。
バックギヤ程度良かったです。因みに M4=22T、C4=26Tの B210後期型 直結5速ミッションでした。


56型/60型 4速ミッション 部品取り有効活用
中古60型4速ミッションから1速〜4速ギヤ(4個)、ハブ+スリーブ(2個)を取り出し 直結5速ミッション2速〜5速に移植し 標準サーボシンクロ→ワーナーシンクロに変更します。56型4速はメインドライブギヤのコーンが使えないため取り出せるのは3個、 新品メンドラコーン 8.000円が別途必要です。
ワーナーシンクロへの変更パーツとは別ですが、60型4速ミッションならではの貴重な部品取りがロックピンです、ストライキングロッド先端のレバーを止めている部品で直結5速と互換性有り、60のロックピンは それほど苦労せず外せますが 直結5速のロックピンは 押そうが 叩こうが 酸素で炙ろうが外れません、直結5速のリヤEXテンションをオーバーホールする際 スペアパーツとして必須ですので、60型4速から部品取りする時は必ず外しての保管がお勧め。


2/9 着


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