エンジン、ミッション、デフ メンティナンス
京都府


DAISHIN POWER



エンジン・ミッション、その他、色々
作業進行状況レポート
H150デフ F5C56A A14-1.5L






お預かりした時から比べると だいぶ低くしましたが
『それじゃあ低過ぎるからもう少し高くしてくれ』
と 言われた事は過去1度も無い(笑)
タイヤは前後とも175/60-13 、スリック履くと更に低くなります





足回り
S130ZストラットベースでTSサニーの定番 MK63キャリパー+車高調を制作しようと思ってたが、依頼者の地元 N-autoは足回りスペシャリスト、後々のメンティナンスを考えてもN-autoが付けたい足回り&ブレーキの方が良いだろうと こちらからストラットを送る段取りでしたが、レースが近ずいて来てそれどころではなくなって来た。
足回りはそっちでやってネ、と 丸投げするのは簡単だが 色々チューニングさせてもらい 長くお預かりした後、高い車高での納車はお客も望んで無いだろうしメンティナンス側も同じ。後々の足回り変更の二重手間にならぬよう車高を下げます。TSサニーに行う手法と同じ ピロアッパーマウント取り付け位置を下から上に移動し厚めのスペーサーを噛まします。使う部品はスペーサーのみ、ピロアッパーマウントも車高調もそのまま再使用、ストロークも性能も損なう事無く低くできます。10mm→14mm設定のスペーサーですが10mm X 2 =20mm投入しましたので だいぶ低くなりましたヨ♪
リヤは当初7cmブロックを噛まし車高を下げる予定でしたが、進めて行くチューニング内容からしてブロック使用で低くするマシンでは無くなって来た。板バネを新たに購入に依頼者も異存は無いだろうが どのタイプがベストかが分からない。やみくもに コレだろう? アレだろう? 選んで付けてもしょうがないので、とりあえず板バネを組み換え車高を下げ 低さを見て様子を見る事にした。ド〜せ外すので新品ブッシュと数十年物の疲れたボルト&ナット類も新品に交換、次に板バネ交換する時、メンティナンスし易いようにしてお渡しします。





内装
依頼事項はヒーター取り付けとコンソールBOX取り付け、言われてませんでしたがポッカリ空いた穴に油温計を取り付けておきました。このB110メンティナンスで一番大変だったのがヒーター取り付けだったかもしれません、ヒーター取り付け自体はそれほど大変な作業ではありませんが いかんせん数十年物、ワイヤー駆動がまともに作動してくれるはずは無いし アッチを触れば壊れ コッチを触れば壊れの繰り返し、終いにはブロアーモーターが作業途中でパンクのオマケ付き、プライベーターじゃあ耐えきれずポンコツヒーター外して捨てます、そして 冬の寒さに耐えきれず せっかくチューニングしたマシンから離れて行くプライベーターを沢山見て来ました。
コンソールBOXは“まつおか”から新品を取り寄せましたが、小物入れが付いてる持ち込みコンソールBOXの方が町乗りには使い勝手が良いでしょうから こちらを付けておきました、時計付きじゃあ無いのがちょっと残念

油温計取り付け。Pitroadチューンはお客が油温計を付ける付けないは関係無く どれもOILパンに油温計センサーアダプターを溶接してます、今回は役に立ちました。イルミネーションランプがキーONで点灯してたのをスモールスイッチONで点くように手直し、ついでにタコメーターも点くようにしときました。このB110は前オーナーが配線の70%を新規に引き直して有ります。プロがやったのなら 第三者がメンティナンスする時を想定し配線作りを行ってくれますが、素人は 自分だけ分かればイイ訳ですからメチャクチャ!配線色の赤、青、黒など全くあてにはならず作業進行の大きな妨げでした。 こちらのメンティナンスを行う箇所は手直ししてありますが 全部は行っておりません、何時か?TSサニーに変貌させる時に一からヤリ直ししましょう。
ヒーター、コンソール、メーター メインの作業でしたが、↓ 下記のようなプラスチックパーツ、その他 が45年の時を経てますので 外すと どれも再使用???ばかり、1点々のUPはし切れませんが A型サニー専門店ならではのゴミの山から、イヤ!お宝の山から沢山のパーツを移植しメンティナンスしてあります。






TS110フロントスポイラー
B110クーペお乗りですからお分かりのように、TS110サニー用FRPパーツはどれも昭和の製品、ピッタリ付かないのは当たり前? 切った・貼ったして付けますが、分かっちゃあいても現代のエアロパーツ経験しちゃってますので、コレが旧車の味だヨ、とは中々思えないのが現状。

このフロントスポイラーは平成物、TSサニー使い#7(故)関 実 選手が数十年ぶりにTSレース復活の時に新規に“型”を起こした物ですのでピッタリ付きます。当時のTS110サニーは今振り返って見るとラリー車のような車高の高さ、今は最低地上高レギュレーションが無いのでフルブレーキング時にはフロントスポイラーの底を擦るくらいの地を這うような車高の低さ。現代のTS110サニーの車高の低さに合わせ、当時の形を忠実に再現したフロントスポイラー。下部が多少リップにしたのは強度を増すため、当時物とピッタリ同形を望むのが旧車マニア全員ですが、TSサニー使いの大御所 関 実 選手が装着していたフロントスポイラーを嫌がるTS110オーナーは居ません。このフロントスポイラー装着で2010年JAFグランプリ MTレース優勝。筑波1分1秒961 神の領域?コースレコードは この先破られる事は無いのでは、、、






S130Zストラット到着
B110、サニトラは45Φストラット。コレは51Φストラット、ワイドバリエーションからのカートリッジショック選択できるのがメリット。フェアレディS130Z用です、TSサニーに使うのはMK63キャリパーがボルトオンで付くハコスカ用ストラットがメジャーですが、今でプレミア付きで超高価! S130Zストラットは小加工は要しますが ほぼボルトオンでMK63キャリパー装着可能、このストラットはオーバーフェンダーを付けたく無いノーマル志向のハコスカGTRやZ432などに人気、バブのオフセットが内側なのでオーバーフェンダー無しで太いホイールが履けるのです。仕様によってはトレッドをTSサニーにも生かせるかもしれませんネ




ようやくサニトラ45Φストラットでは無く51Φ S130Zストラットを適正価格?で落札出来ました、来週早々には届きます。旧車はもう解体屋に行っても有る訳ないのでヤフオクが全てですね、届きましたら写真をUPします。
キャリパー無しですが貴重なハブ付き、ローター付き。車高調にするか?フルタップにするか?はこれから、小加工でMK63キャリパー+260ΦベンチレーテッドローターのTS仕様にも出来るベースストラットです。
付いてたサニトラ用45Φ車高調はショート加工はしてありましたが後5cm不足、ショックも抜け気味ですので、コレを再生しお金を掛けるよりは、ってトコです。ソーなるとリヤですよね? 最初は車検・ナンバー付きストリート仕様ですから、フロントはピロアッパーマウントを上に移動し車高を下げ、リヤは7cmブロックを咬ませお茶を濁す予定でしたが、リヤがコレじゃあバランス悪過ぎ、思案中です。




TSサニー用アルミラジエター、シリコンラジエターホース、電動ファン、調整式サーモスイッチ取り付け完了。Pitroadロゴ入りシリコンラジエターホースは昨年の富士ジャンボリーで数台のTSサニーに装着し強度テスト・・・と言うより 商品アピールに協力して頂きました。レーシングパーツはどれもPitroad製で無くては成らないと言う事はありません、ノーマルラジエターホースで用は果たしまずが、速くて 綺麗で 格好良いTSサニーにPitroad製品を装着して頂き Pitroadステッカーを貼って頂けるのは販売効果抜群!今シーズンはteam DAISHINサンにもお願いする事が有るかと思いますので よろしくお願い致します。

電動ファンは 付属してるタイラップの親戚みたいの使えば簡単に取り付けできますが、後々のメンティナンスを考慮し、ラジエターはラジエター、電動ファンは電動ファンで独立させ手間暇掛け別々に装着してあります。ついでにホーンもグリル内に移植したり、配線も可能な限り 見えなく スッキリさせるよう同じく手間暇掛けてやってあります。
比較できるよう わざと片側だけピロアッパーマウントを上に移動しました、こちらの方が性能もですが 見た目もTSっぽくて格好イイでしょう?


値段も聞かず二つ返事でのアルミラジエターお買い上げありがとうございました。勝手にノーマルファンを取っ払い電動ファン取り付け予定でしたが、ノーマルファン無しがよけいアルミラジエターを引き立てると思います。
売っといて何なのですがMade in Japan製なのでそれなりのお値段がするわりに あまり製品クォリティ高くありません(笑) このようにOpt'ラジエターと同形の四角に造ると溶接で歪みが出ます、なので どこのラジエター屋も嫌がり 歪まぬよう 四角では無く 台形で作るのです、台形の方が強度も増すのでベストなんですが、それじゃあTSサニーには似合わない、ツー事で 売れなくてもイイや 歪もうが凸凹になろうが 嫌がるラジエター屋のオヤジの胸倉掴んで無理やり四角に造らせたら 何とコレがバカうけ、この歪んでヨレたトコが昭和のアルミラジエターっぽくてイイんだそうです、私は歪んで無い方が良いと思いますが(笑) たぶん?亀有エンジンワークス社製の方が綺麗な作りではないか?と想像しますがアッチのじゃあダメなんだよネ、TSサニーに装着されて無いから。商品てのは不思議なモンでクォリティが高けりゃあ売れるってモンじゃあ無い、歌唱力がありゃあヒットする訳じゃあ無いのと似てる? ツー事で、レーシングカー専用アルミラジエター作ってるトコでは無く 農機具メインラジエター屋のオヤジに作らせてますので商品クォリティは低いです、溶接がイマイチだの綺麗さがイマイチだの文句言わないように(笑)


比較できるよう運転席側だけピロアッパーマウントを上に移動して見ました。A型サニーは コ〜じゃあ無いとダメだヨ!を 推進中
リフトUPし 直巻きスプリングが遊ばない状態にしてのショックストロークが40mmですのでタイヤを付けて接地させたら20mmくらいでしょうか?これでは少しの凸凹路面でも底付きしちゃいますね。
ピロアッパーマウントを上に移動するだけでは低い車高とショックストロークはかせげませんので更に厚めのスペーサーを入れようと思ってますが理想は車高調作り直し。TSサニーでは無くストリート仕様は妥協線が有るでしょうから決定はオーナーにお任せします。

昭和の長い長〜いストラットシェルケースにそのまま車高調溶接したんだろう?と計ったら40mmショートにしてありました。一見良かれそうですがベースが長すぎるシェルケースなのでコレでは足りません。






ピットロードのすぐ近くに川村記念美術館てのがありまして、写真撮る時の背景が綺麗なので何時もココに試乗に来ます
エンジン、キャブはすこぶる快調なのですが・・・車体の振動(デフ?)と ノーサス乗り心地の悪過ぎと 車内取り付け電磁ポンプのウルサ過ぎで乗ってられない(笑) お客さんは旧車なんだからこんなモンなんだろう?で平気なんでしょうが 同じ旧車でも もっと快適なの乗ってる私は平気じゃあ無い。エンジン着手前に試乗しとけば良かったと ちょっと後悔してる。リフトUP時やタイヤ脱着時に見て見ぬふりして来たフロント車高調は 昭和の頃に流行った ただ車高調になってるだけのノーサス、ピロアッパーを上に移動し誤魔化す予定でしたが 同じ車高のままならホンノ少しは良くなりますが 下げたらその辺走ってるノーサスサニトラと変わりません。何はともあれ動かしましたので一歩前進、もう二〜三歩進めます。







ステアリングギヤBOXストッパー取り付け
コレもリクエストはされてないが・・・コッチはモラルでは無く押し売り(笑) ネット通販だけならイイが ピットロードに入庫するサニーには全車取り付けを義務付けてます、付けたく無い奴のサニーは預かりません(笑)
コレは効果有ります だからTSサニーの9割が装着してます、ストラットバーは昭和の車 A型サニーには効果有りません だからTSサニーの9割は装着していません。誤解の無いように 効果無しだから付けるんじゃあねぇとは言ってない、遊びはなんでも無駄なら無駄なほど格好良い? 分かってて 格好良い無駄?を楽しんでくれ、私のクルマも無駄パーツ満載ですから
アイドラアームがガッタガタ
ちょっとガタ有るくらいならリクエストされて無いので見て見ぬふりだが危険な状態。エンジンブローなら財布から金が飛んでくだけだが ステアリング周りは事故と直結しますから 言われずとも直しとくのがクルマ屋のモラル?
 
ヒーター取り付け
レース屋がやる仕事じゃあ無いよね、でも サニー専門店だからやる、どのお客のでもヤル訳じゃあ無い 大金使ってくれるVIP限定、世の中金が全て、努力と根性は貧乏人の言い訳。プライベートチューナーは すぐヒーター取っちゃう、工賃支払っての依頼で取ってイイですと言われた事は過去1台も無い、ただの横着、横着モンに良いエンジンが組める訳が無い。
横着の固まりサニトラ乗りが ちょっと頑張ってエンジン脱着に挑戦すると 整備性悪いのでクーラー取り外しちゃう、自分のクルマ 何しようが大きなお世話だろうが、『エンジンが軽く拭け上がるようになった』、『クルマが軽くなったので加速が良くなった』 のアホを私に向かって言わないように、私に向かって言うのは『やっぱり俺 横着者だから 面倒なクーラー取っ払っちゃいました』 です





TOMEIインマニ
東名インマニ到着
TOMEIインマニ付いて無いA型チューンドエンジンは、中身にいくら高価なパーツを使ってようが フルチューンだろうが 全てが台無し!が私の見方。サニトラノーマルエンジンにスポーツキャブだけ付けて遊ぶ分には何のインマニでもかまいませんが、、、
昔からだけど 私がいくら大声で叫んでも自分でキャブ脱着しない人には伝わらない、自分でキャブ脱着し 比べて見れば 2度とゴミのインマニは付けなくなるんですけどネ。一応・・・TOMEIインマニ付いて無いオーナーは、さぁどうだ?俺の自慢のA型チューン見てくれ!と 誇らしげにボンネット開けねぇ方がイイぞ、プロが見たらゴミのインマニ付けてるだけで ダメだ このA型は、としか見てないから
新品も発注してあるんだけど納期未定、まぁ・・・旧車パーツは生産廃止って言われないだけ良しと思うしかないね






まつおか製品
FRPコンソールBOX、リアロアリンク75mm、オルタネーター移動キット、“まつおか”から届いた。コンソールは310のが積んで有ったので、コンソール付けます?って聞いたら 付けるって言ってたのでB110用を取り寄せた。車高が高いのでリヤはコレを使って下げ、フロントはTSのようにピロアッパーマウントを上に移動し低い車高でもダンパーストロークを失う事無く低くします。オルタネーターを助手席側に移植し、せっかく付いてるOpt'オイルクーラーコアー&ホース&Opt'オイルポンプを目立たせ、脱着整備性を良くします。付いてるダサイ?OILクーラー用ゴムホースが貴重なんです、綺麗で格好良いステンメッシュホースより全然価値が有ります。

“まつおか”のおやっさんと久々に長電話した。年を重ねるごとにTSチューンの会話では無く 生存確認の電話になって来てます(爆) 私より2ツ歳上の先輩、TS界で私の先輩は もう指折り数えるくらいしか居なくなりました。(故)関サン、スクーデリアの菊池サン、スズバンのおやっさん達が お前ぇも早くコッチ来い!って呼んでますが、もう少しフザケて遊びましょうネ まつおか先輩!

エンジン降ろし完了。チキショー!預かった2日後になっちったか・・・お客から急がされてる訳では無いが、ド〜せ同じ事やるなら他所の店と同じは嫌い、近間の客だったら当日か遅れても翌日にはエンジン降ろし 驚かせるのが私の趣味(笑)。エンジンオーバーホールは部品待ちと加工外注依頼に掛かる時間がほとんどを占めるので明日には分解・点検しメニューをお客に提示予定。

タコ足・マフラー交換って言われた時、付いてりゃあイイんじゃあねぇ?と心の中で思ったが、コリャァ酷いネ、用は果たすけど さすが21世紀の今 装着するタコ足・マフラーじゃあ無いネ
私の好みのリクエストだが、作業進めて行って予算オーバーじゃあなかったら 新品TOMEIインテークマニホールド購入を視野に入れといて下さい。TSサニーはTOMEI製か当時のOpt'インマニしか絶対に装着しない。付いてるストリート用インマニとは脱着整備性と吸入効率が段違いなのです。ちょっと言葉が悪いがストリート用はゴミ! せっかく高価なブランドパーツ装着してっても ボンネット開け ストリート用インマニ付いてるだけで全てが台無し、分かっちゃあねぇ奴になっちゃうのです。違う視点から見ればストリートINマニで用は果たしますので、分かっててそのまま付けるのであればOKだと思う

直結5速ミッション(F5C56A)取り外し
このまま標準サーボシンクロのままオーバーホール、グニャリとどこに入ってんだか分かりずらいシフトフィーリングだが、オリジナルを崩さないのも旧車レストアの1ツ。今風のカチッカチッとシフト出来るワーナーシンクロに変更しながらのオーバーホール、今 一番 多い依頼です。クロスレシオスパーギヤを組み込みながらのオーバーホール。用途に合った仕様を 3パターンから選択頂くようになります、概算金額は後ほど提示します。

デフはまだ外してません
外見からで分かるのは、2mm厚のH150スペーサーが付いていますので、B110標準H145デフ用ホーシングにB310 H150デフ&LSDが付いている状態です、ファイナルはたぶん? H150 3.9と予想。このままでOKと思いますが、リクエストが御座いましたらお伝え下さい。

岡山国際サーキットにTS310サニー納車の帰りに、京都のお客様のB110クーペをお預かりし戻って来ました、抜群の効率です。依頼事項がいっぱい有るので他のお客同様 作業進行状況をUPして行きますので、途中 追加や変更が有りましたら連絡下さい。