H150 LSDデフ オーバーホール
PB310


ピットロードH型デフ専用ケースに入れ送ります
綺麗で格好良いだろう?と自己満足で使ってましたが、このケースでH165デフを発送、下取りデフが有ったので、このケースに入れられ返送されて来た時は、プラスチックケースが割れており使い物にならない状態でした。 宅急便屋のお荷物取り扱いがド〜たら言うつもりは全く無い、小さい荷物だが20kg近く有る、56Aミッション重量と大差ない、ドン!と落とし気味に置かれりゃあ破損する。完璧は無理だが10mmベニア板底に敷いて送る。再使用出来る状態で届いて欲しい。
写真を取り忘れましたが、バックラッシュ調整は、左右のサイドB/gを外し奥に収まっているシムを左右に入れ替え微調整します。H型デフ スペシャリストには、サイドB/g脱着を何度も繰り返すのは当たり前の事ですが、AE85のように脱着は行わなくて済むダイヤル式に慣れたメカにとっては、H型デフは とんでも無く整備性の悪い、2度と触りたくなくなる嫌なデフになります。日産もバネット後期型H190デフから ようやくAE86と同じくサイドB/g脱着を繰り返えさずに済むダイヤル式を採用。
余談ですが H165アルミデフの整備性の悪さはこんな物では有りません。ドライブピニオンギヤを前後にスライドさせる調整シムは、何と!!!ピニオンギヤB/gカラーを外した所に入っているのです。どのような頭の構造だと ココに調整シムを入れる設計になるのか?何度眺めても理解に苦しみます。たまぁ〜に ヤフオクでH165アルミデフが出品され、落札して行く人が居ますが、、、ア・ア・落札した人 絶対に組み上げられないだろうな? と 気の毒がって見てます(笑)
H型デフならではの数値には表わせない“勘”の作業を2ケ所紹介
リングギヤを付けずにLSD本体をキャリアに圧入。両手で思いっ切り押して収まるようでは緩く、プラハンで軽く叩いて入るくらいがベスト。緩い、キツイの調整はサイドB/g内側に入ってるシム t=0.05、t=0.075、t=0.105、t=0.200、t=0.500を 入れたり 抜いたりして微調整します。多少キツかろうが緩かろうがデフは作動する、物体には何でも許容範囲ってものが有る、マァこんなモンか?は数値には表わせられないメカのモラルのみ、誰も見ていない、腹が減ってる時や、早めに帰宅しなくちゃあいけない用事が有る時はやらない方が良い作業(笑)
H150は、コラシプルスペーサーを潰しながらドライブピニオンナットを締め込んで行きます。整備要領書に書いて有る締め付けトルクは14〜30kg-m。数値を見てお解りのようにトルクレンチは役に立たず、長年の経験と“勘”で締め付けるしかありません。締め過ぎると回りが重くなりベアリングが破損しますので やり直し、1度締め過ぎたコラシプルスペーサーは再使用出来ません、新品1ケ1.360円のスペーサーを新たに使います。初心者は2〜3ケ余分に用意して置く事をお勧め。H型デフのコラシプルスペーサーを潰すには写真のようにしないと潰れません、AE86デフと比較すると AE86コラシプルスペーサーが貧弱に感じます、だからAE86デフはソリッドタイプのスペーサーを使うのかもしれません。何はともあれ慣れて無い人には大変、何度も失敗し高い授業料払って ようやくH型デフ スペシャリストに成れるんだと思います。

厚さ違いのワンオフシム到着
H150 LSDは なぜか?新品標準設定にスプリングプレートしか入っておらずスプリングディスクは別売り。なので 最初からイニシャルトルクが低く オーバーホールで預かり測定すると 3k前後と 更に低イニシャルトルクなのがほとんど。別売りスプリングディスクは とっくの昔に生産廃止なのでシム増しでのイニシャルトルクUPに成る。
とりあえずワンオフ制作したシムは0.1mmと0.2mmの2タイプ、0.1mmは僅かに強くなるだけでイマイチ、0.2mmだとデフロック状態。間がちょうど良いのかな?もう数種類バリエーションを増やす必要が有りそう。
デフキャリアガスケット、リングギヤボルト、LSDプレート、他 純正部品が次々と生産廃止のH150デフだが、H165よりプレミア価格なので 無い部品のワンオフ制作&販売は成り立つかな?と思案中。.
H150 LSD専用ピッタリサイズのイニシャルトルク調整用シムをワンオフ制作した。当時も今も汎用シムを切って使ってた、用は果たすし問題は無いが、シム厚みのバリエーションが揃っている訳では無いのでイニシャルトルク数値は妥協せざるを得ない、それと 切り刻んだシムの見た目が悪い。見えなくなっちゃうトコかもしれないがネットからの依頼が9割以上のピットロード。次回のオーバーホールは地元のメカが行う確率が高い。LSDを触るメカなら切り刻んだシムを見ても 問題が無いのは解るだろうが ピッタリサイズの綺麗なシムが出て来た方が 気分良くオーバーホール出来るでしょう?


お高い工賃の方のレストア仕上げ。見えるキャリアを綺麗にするだけでなく 長年に渡り蓄積した 見えなくなっちゃう内部の汚れも落とします。TSサニーオーナー達には好評だが 下廻りメンティナンスまで手が行き届かないストリートチューンユーザー達にはあまりウケない。
当時はこのようなコンマ1秒速くなる訳じゃあないのは大嫌いでしたしバカがやる事と思ってましたが 今はバカやってます(笑)
玉数が少ないH150 LSD、H165より貴重 プレミア価格でしょうから ワイヤーロックにしたり ボルトをファッショナブルなのに替えたりと遊びたいのだが、リングギヤボルトもサイドB/gキャップボルトもピッチが異なり互換性無し。流通量が少な過ぎ ワンオフ製作しても売れないだろうH150部品。ちょっと頑張って見ようかな?


リングギヤボルト外したら 頭もネジ部分も削って有る流用ボルト付き。危険?ってほどじゃあ無いが短か過ぎて見た目も悪い。H150リングギヤボルトはとっくの昔に生産廃止、日産部品に発注しても新品は出ない。ピットロードのゴミの山の中・・・じゃあ無く お宝の山の中にH150ボルトは埋もれていたが、H150ボルトってM10 P-1.25は同じだが 頭14mm or 17mm 他、部品番号は同じなのに数種類存在するふざけた設定。中古ボルト同型が8ケ揃わない。使用に問題は無いが見た目が悪い。依頼人はクルマ屋のプロ、コイツ絶テー イニシャルトルクいじくり回して見ようかな?と触るよな?メカニックってのは自分のは横着するくせに 人がやったのは『アッ!違う形のボルト使ってる!』とケナス嫌な性格の持ち主、同業だからよく解る(笑) ド〜すっか?
全バラの前にイニシャルトルクチェック。予想どうりヘナチョコ 根性無しLSD、ただ付いてるってだけの飾り、イニシャルトルクUP用シム発注
イニシャルトルクUPだけなら激安、全バラフルオーバーホールだと激高、どっちにする? 高い方♪ 即答すんじゃねぇ 少し考えろ。心の中では面倒臭ぇな 簡単な方にすればイイのにと思ってる私(笑)
プロからの依頼が多いピットロード、今回の依頼者もプロ。エンジン・ミッション・デフ・その他、全部自分で出来るし やってる。前は何で?プロがウチに持って来るんだろう?だったが、サニー以外の車メンティナンスして見ると専門店へ外注依頼する気持ちが良く分かる。旧車ならではのボルト1本、ナット1ケ不足、大変で 面倒臭ぇモンな。一般人から見ればゴミの山、サニー乗りからすれば宝の山なのを 年を重ねる度に感じます

H150普通型デフ NISMO L.S.D. final 35/9

H150 ファイナルギヤ比
H150 普通型 . 3.888 4.111 .
H150A 強化型 3.545 3.700 3.888 4.111 4.250 4.625
ニスモLSDは普通型、強化型、どちらも共通
普通型 キャリアー水平オフセット=18mm
強化型 キャリアー水平オフセット=20mm
Yasumatsu Works
https://www.ysmtworks.com/