#23号車 ニスフェス ミッショントラブル点検
F5C56A


お客様のはもちろん、今となっては自分のも レストアされてないとPitroadミッションとは言えなくなりました。自分でO/Hし 誰にも見られる事なく車両に搭載だと やってられないミッションレストアでしょうが、沢山の人が見てくれると頑張れます。女性のお化粧と同じ、見てくれる人がいるから高価な化粧品買える、褒めてくれる人が居るから時間を掛け より綺麗にしようとするのであり、見てくれる人 褒めてくれる人が居なければ出来ませんよネ。

如何でしたでしょうか?ミッション屋ピットロードの失態レポート。TSサニー長く転がして来たチューナーなら1度のみならず何度も経験済みでしょう?バカだよネ 同じ失敗数十年繰り返してるんだから(笑) 分かってるでしょうが再確認して見て下さい。

さてと・・・ケースに組み込み形にしとくか、と ケースを洗浄しようとレリーズB/gを外したら・・・天狗の鼻が折れてた、、、周りのTSサニーが折れてるのはよく見てる、サニー専門店ですのでお客の車が忘れた頃にココが折れるのも見てるが#23自分のはTSカップスタート以来ノントラブル。痛い目喰らって無いので、2基、3基と続けてクロスギヤ組み込み依頼のお得意様に自分のスチール製天狗の鼻をプレゼントしちゃうくらい。ただし使い込んだ古いのは付けていない。つい最近生産廃止となってしまったが日産純正新品アッセンブリーがたったの1500円で買えてたので、自分のもお客さんのもOILシール交換では無く全てアッセンブリー交換してたので、スチール製では無いが新品に替えとけば大丈夫と勝手に決め付けてました。
しゃあねぇ、スチール製フロントカバー付けるか、その前に、新品フロントカバーAssyと一緒にOILシールも生産廃止になってたからOILシール探しからだな

さぁ〜ド〜かなぁ〜? 外れんじゃあねぇぞ!
ん?荒れたギヤがズルリンコと舐めちゃったらド〜するかって?逝ったら逝ったでしょうがない、1速を使うのはスタートと最終セクション入り口のみ、1速が無くなっても走行はできるしレースも戦える。要は何時壊れるかのタイミングだけ。スペアミッションは何時も持参してるから壊れたら交換すりゃあイイだけ、コレがTSサニーの常識?

カウンター1速、アイドラギヤと接触し だいぶ荒れちゃいましたが歯欠けは無いので再使用します。
Pitroadクロスレシオスパーギヤのカウンター1速ギヤを止めるスナップリングは4速用に合わせ溝切りをしてある、5速用の少し厚めのCリングはとっくの昔に生産廃止のため。今までノントラブルだったので気にもしていなかったが、外れたので穴の空くほどジィ〜っと再確認して見ると、ウ〜ン、、、スナップリング溝少し浅いかな?パチッとハマルが指で押しても動かず、4速標準はハメた後 指で回る、5速用Cリングは回ると言うよりガタガタ。ハメた後少し動いた方が正解と独断と偏見で決めました。今回外れなければ気にも留めないレベルです。対策になるかは分からないが4速と同じ溝の深さにして組み上げてみます

F5C56Aカウンターギヤ スナップリング、多くのTSチューナーにインタビューしたら再使用がほとんど。ピットロードはTSカップスタートから4速スナップリング使い続けてる。ユル々ガタ々で不安だが外れた事は1度も無い。ユル々ガタ々の不安さは5速用スナップリングも同じ、どちらを選択するかはチューナーしだい。
56A設計者サン、まさか?40数年後の21世紀まで使われるとは想定せず設定したんでしょうが、カウンタースナップリング整備性悪過ぎ。だいぶ前だけど4速用スナップリングの厚めバージョン必死に探したけど無いのネ。ワンオフ製作してもヒネクレTSチューナー達 買わねぇだろうし(笑)

走行前の異音が出たり消えたりは、カウンター1速ギヤを止めるスナップリングが外れが原因でした。直5標準カウンター1速はヘリカルギヤなのでスナップリングを失えば外れて終わりだが、2.1スーパーローカウンター1速スパーギヤは、外れる側にスライドするとアイドラギヤに製造工程で刻まれた溝に接触し異音を発生、外径が大きいのでそれ以上は進まずハジかれて元に戻ると異音が消え1速ギヤの役割を果たすと言うスパーギヤならではのスライドを繰り返していたのが原因でした。
言い訳ですが、異音の後も1速ギヤが役割を果たしていたのでスナップリング外れは脳裏に浮かびませんでした。決勝レースもスナップリング無しでレーシングスタートしましたし、、、分解・点検しながら赤面してます(笑)
Pitroadクロスレシオスパーギヤでのスナップリング外れは始めて。直5標準カウンター1速であればプレスで圧入なのだが、ヒューランド製2.1スーパーローカウンター1速ギヤは指で押せば入るユルユル、外れさえしなければ、標準1速と違いカウンター1速を外さないとセンタープレートと分離出来ない2.1スーパーローは、ユルイと分解整備性が良いので、56Aを知り尽くしたメカほど見て見ぬふりし そのまま付け.ます(笑) ユルくても今まで外れた例が無いのでそのままでOKでしたが、繰り返す訳には行かないので対策しましょう

2.1スーパーローはヒューランド製、ヒューランドカウンターギヤとならスプラインクリアランスがドンピシャだが、Opt'カウンターギヤだと手で押して入ってしまう。緩過ぎだが今まで、外れた 壊れたの報告は1件も無い。PitroadスパーカウンターギヤもスプラインはOpt'カウンターギヤと同じなので2.1ローは手で押して入ってしまう、違うのはスナップリングが入る溝を4速スナップリングに合わせて有る

リタイヤの主原因は3速に入りっぱなしで抜けなくなったから。入りが悪かったら壊してもイイから無理やりでもシフトして走行を続けろと指示しましたからドライバーのせいではありません。入りっぱなしになるとシフトレバーをいくら力任せに押そうが引こうがギヤは抜けませんが、ケースを割りカップリングスリーブを軽くハンマーで叩けば元に戻り修理完了。ストッパーリングを付け入りっぱなし防止対策を施し効果的ですが、このように完璧はありません。
ストリートチューンサニトラ搭載F4W56A、60型ミッションもストッパーリングは付いてますが、たまぁ〜に入りっぱなしで抜けなくなり修理に入庫します。

2015ニスフェスは2周を残しミッショントラブルでリタイヤ。 ミッション屋の#23ワークスカーがミッショントラブルでリタイヤとは情けない(笑)
都合の良い事だけUPし、悪い事、恥ずかしい事は隠しておきたいのが本音だが、#23ピットロードワークスカーでのサーキット走行は、お客様に購入して頂いてるパーツテストも兼ねている と 言うよりパーツテストが全てと言っても過言では無い。2.1スーパーローは多くの人に買ってもらった、Pitroadクロスレシオスパーギヤの売れ行きも順調。買ってくれた人がトラブらないよう組み上げてもらいたいのと、購入検討中の人に この製品ならばと買ってもらえるよう情報公開します