NISMO FESTIVAL
at FUJI SPEEDWAY 2015.11.29


車両 展示
#23号車、2010年以来5年ぶりのニスモフェスティバル。初めて招待されたのがTSカップが始まった2004年 岡山県TIサーキット、都平健二選手にリスタードPitroadサニーをドライブしてもらったインパクトが強烈で よりTSサニーにノメリ込み今に至ります。
ニスモフェスティバルに招待されるのがTSサニーオーナー達のステータス。日産ファンで埋め尽くされた大観衆の前に自慢のTSサニーを披露できるんですからお化粧にも筋トレにも気合が入ります。数年前は何で?このブス呼ぶんだヨ?も居ましたが 今は美人しか招待されなくなった見たいです(笑) ズラリと並んだ傲慢な美人達に舐められぬよう お化粧代、ドレス代、アクセサリー代、高価な物を身に纏い威嚇します(笑) 金掛かる金掛かると言いながら この無駄遣いが楽しくて皆TSサニーやってるんですよネ

前日の予選
ニスモフェスティバルは招待制、エントリー代を払って参加するレースでは無いので前日にトラぶり、本番のスターティンググリットを空けてしまうのはちょっと悪い気がする。周りと同じレーシングスピードで走り、他車と接触せずチェッカーを受けるのが招待された側の最低限のマナーだろうなと認識し参加している。私が思っているだけで、主催者側から細かい指示が出されている訳では無い、基本 自由です。
上記を踏まえた上で 色々試して見たいのがチューナーの性。フェスティバル前にレポートUPした仕様違いのA12を2基持ち込んだ、まずは筑波1分3秒8マークエンジンに1度も使った事の無いカムを投入、走らせて見ないと分からない、走らせて見たら目標の2秒落ち、コンマ2秒落ちならまだしも話にならない、2秒落ちだとカムだけのせいじゃあねぇナ。今 #23号車を走らせているのはニスフェスをエンジョイするためでは無く来シーズンに向け#51号車へのフィードバックが主目的、このまま決勝を走らす意味は全く無い、降りてきたドライバーの『遅い』の一言でエンジン交換作業着手

新仕様エンジン イマイチのため載せ換え
TSサニーエンジン交換
当時の富士フレッシュマンレースでは当たり前の光景でしたが、今の子達にサーキットでのエンジン交換は有り得ない事のようなのでちょっと解説。A型エンジン総重量は約80kg、2人居ればチェーンブロック無しの手動で交換可能、+2人居ればより楽かな?って感じ。#23号車のスッキリ エンジンルームは見た目のみならずサーキットパドックでのエンジン脱着を想定し整備性抜群に造ってあります。ジャッキUP不要、各パーツ脱着も超簡単にできるよう随所に工夫を施してあります。10月の筑波は分解組み立てが有ったので時間を要したが、今回の所要時間は2時間、移植パーツゼロにし、もう少し#23マシン整備性改良すれば60分切りは無理かもしれないが、設備の整っていないサーキットでも1時間半切りは可能そう。
サーキットでのエンジン交換は『ブローしたのか?アアはなりたくねぇな』と見られて普通。今回のはブローでは無くエンジンテスト、壊してばかりいるダメチームに見られぬよう一応言い訳しときます(笑)
エンジン交換完了、始動させるとミッションから異音!エッ?さっきまで何ともなかったのに?ジャッキUPし各ギヤで駆動、どのギヤにもスムーズにシフトでき、異音がピタリと消えちった?ミッションは異音がさらに大きくなり壊れる事はあっても消える症状は考えられない、後で分解した時、あれぇ〜?あの異音は何だったんだろう?の原因不明の方が怖いし後々困る、ミッション屋なのでお客様のフィードバックに生かしたい
スペアミッションは持参してる、交換は簡単、正直ギヤ全損は辛いが、分解後の原因不明に悩むより あえてこのまま走らせる、今は異音せず各シフトも正常。ドライバーには異音が出ても動いている間は走り続けろ、シフトが渋くなっても壊してもイイから無理やりシフトしろ!と、自分が言われたらとても出来ない無理難題を突きつけ送り出した・・・

決勝レース
積み替えたA12は6月に里山ドライブで2分フラットマーク、マッチングさえ良ければ2分切り行けるだろうのエンジン。せっかくの晴れ舞台ニスフェス、最初からコレで行けヨと思うかもしれないが目指すは58秒台。お客様の#51マシンで無謀な冒険は出来ないが、#23号車は自分のクルマ、壊れようが大恥かこうが私の勝手、里山選手には悪いが今日はテストドライバーに徹してもらう。2周を残しリタイヤ。リタイヤの原因はミッション、エンジンではありません、多くの人に聞かれるので書いときます。
一生懸命やった、頑張った、と良く出来たは違うぞ!と 昔 さんざん若人に言って嫌われて来たのが全部自分に跳ね返ってきた今回のニスフェス(笑) もう何回か無謀なダメ元テスト走行したいのだが とりあえずリリーフ#23号車は降板、次はエース#51号車 先発・完投に向けてのメンティナンス

#16レイトンハウスサニー
今回の主役、影山 正彦ドライブ#16レイトンハウスサニー
マシンの仕上り、速さ、格好良過ぎました。