直結５速ミッション オーバーホール
F5C56A

	直結５速ミッション(F5C56A)オーバーホール完成。 Pitroadのはオーバーホールと言うよりミッションレストアでしょうかね？作業進行状況をＵＰし依頼者に楽しんでもらうのと同時に多くの人に見てもらいミッションO/H依頼を勧誘するのが狙い。女の化粧と同じで多くの人に見られるからこのように綺麗に出来るんであって、誰にも見られぬまま作業を終えるのだと これほど頑張れないよナ(笑) どのお客さんにも同じ対応ですが、お預かり後に分解、標準サーボシンクロでのオーバーホール見積り10万円以内とワーナーシンクロ見積り14万円を送信。お客様から56A強化センタープレートの追加を頂きましたので、完成後の請求書が20万円以内です。 直結５速(F5C56A)デビューは1972年ですので42年経過。B110GX-5からB210GX-5までたった４年間しか販売していなかったのに沢山残ってますネ、日本のみならず世界中に存在、私し流に言うとダメミッションなんですがどこの国でも人気高いです、ダメな子ほど可愛いいの典型的な例

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	昭和40年代設計、製造の56Aミッションはプロペラシャフト差し込み部分やシフトレバー周りからオイル漏れとまでは行きませんがオイルが滲みます。どのオーナーも小汚いミッションの時は古い車のだからと気にもとめないのですが、オーバーホールし綺麗なミッションでお渡しすると、オイル滲みは今までと同じなのだが気になってしょうがなくなります。 大昔のミッションなので構造上多少のオイル滲みはしょうがないと説明はして納品するのだが、それでもオイルがオイルがと全員甘ったれてウルサイので(笑) この作業工程ＵＰを利用し、Ｏリングをメクリ上げグリスアップ、プロペラシャフトヨーク差し込み部グリスＵＰの写真を載せ、他所の店ではやらないオイル滲み対策してるんだヨをアピール。 　↓ フロントケース圧入ニードルベアリング交換。普通面倒なので交換しないトコ。エンジンに例えればクランクシャフトリヤOILシールは簡単なので交換するが、フロントはカバーから外すのが面倒だから交換しないと似てます(笑) 素人が面倒でやりたく無い事をやるのがプロ？でしょうからベアリングが使える使えないは別として面倒な箇所も丁寧にやってますよをアピールするため新品に交換、部品代890円。使える部品まで交換するんじゃあねぇヨが希望のお客様は依頼時にお伝え下さい、希望に添ったオーバーホールを行います。

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	フォークロッド加工が仕上がって来ました 上 ２本が標準で下 ２本が加工品。最初ストッパーリングは５速にだけ付けており問題は無く、今も最初の仕様のまま使っているのがほとんどだが、レース車両、走行会車両の数台に４速入りっぱなしで抜けなくなるトラブルが発生、４速ストッパーリング追加だけでも良かったのだが、過去、２速、３速も数年に１度くらいだが入りっぱなしで抜けなくなるトラブルを経験しているので、ド〜せならと、５速←→４速、３速←→２速、全部にストッパーリング付きが今の仕様。どんな対策を施そうが、物事 完璧と絶対は有り得ませんが・・・近ずけましょう、、、 チェックボール溝はワーナーシンクロならではのカチッ、カチッとしたシフトフィーリングとなり中々グ〜です。

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	強化センタープレート、ワーナーシンクロキットお買い上げ頂きましたのでサービスショット。当たり前と言えば当たり前ですが、お使い頂く金額により作業進行状況ＵＰの内容の濃さ、掲載写真枚数が異なります(笑) シフトフォークロッド２本を内燃機屋サンに外注依頼してますのでしばらくＵＰはありません。フォークロッドは加工しなくても大丈夫ですし、ワーナーシンクロ開発段階の時は１基々私が手加工してましたので私が行っても良いのですが、設備の整った内燃機屋サンの高価な工作機械での仕上げの方が数段綺麗ですし格好が良いです。たぶん今回組み上げ後、他人に見られる確率はゼロに近いかと想像しますが、万が一誰かに見られた時『ピットロードさんてこんなトコまでキチンと加工してるんだ、、、』と思われたいがためお金と時間を掛けやってます、TSサニーレース屋サンはどこも同じだと思いますし、丁寧さは速い順と言っても過言では無いと思います。

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	56A強化センタープレートお買い上げありがとうございました ストリートチューンのお客さんが装着してくれると、TSサニーユーザーは付けざるを得なくなりますので、相乗効果で増販に結び付きそうな気がしてありがたいです。 　↓　サーボコーンを抜く時３速〜５速はプーラーに引っ掛かりますので問題はありませんが、２速を抜く時だけちょっと工夫が必要。ワーナーコーン圧入は特にコツも無くただ入れるだけ。

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	標準サーボシンクロからワーナーシンクロへ 劇的にシフトが入り易くなる訳ではありません。グニャリと入ったんだか入ってないんだか分からないのが普通のミッションフィーリングになるだけ、他の機能に例えればドラムブレーキからディスクブレーキに変更したフィーリング。 ディスクブレーキをドラムに戻す人がいないようにワーナーシンクロをサーボに戻す人もいません。優れているのは分かっていても『俺はサーボのままでイイんだ！』と片意地を張り通すＡ型サニーおやじ達、、、嫌いじゃあ無いです(笑)

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	シフトフォークロッド２本を外注加工依頼に出したのでちょっとペースダウン。リヤケースもレストア、こちらは半日もあれば綺麗になります。ストライキングロッドカイドのエックスパンションプラグが付いてないので取り付け。たまぁ〜に付いてないのが入庫するけど・・・ソ〜言えば気にしてなかったけどお客さんにコレ付いてないから付けといて下さいと言われた事は１度も無いなぁ〜、変なトコだから言いずらいのかな？Opt'クロスでゴムキャップ付きで入庫して来たのも有った、依頼は無かったので意地悪し見て見ぬふりしようかとも思いましたが・・・替えときました(笑)。この部品もうだいぶ前に生産廃止、４速とか60型から廃棄処分する前に外してのストック、昔ならただのゴミですが今となると１点々どれも貴重品。

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	ミッションケース レストア Ａ型サニーのミッションはどれもですがサンドブラスト一発でド〜にかなるのはまず無いですネ、アルミの腐食が２重３重と鍾乳洞化しヘバリ付いてますので、一皮では無く二皮・三皮 剥いてから途中仕上げにサンドブラスト、リューターワイヤーブラシを掛けた後 手仕上げです。仕上げ方法には松竹梅が有り(笑)　新品Opt'クロスギヤをお買い上げ＋組み込みだと50万は越えますので“松”、このお客さんはO/H ＋強化センタープレートとシンクロ変換キットを買ってくれたので“竹”　計10万以内で収まるのは“梅”　仕上げと格差を付けてます。

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	56A強化センタープレート、シンクロ変換キットお買い上げありがとうございます。ノーマルセンタープレートのドレンボルトが新品のまま機能してるのを見た事がありません、ドレンボルトはテーパーネジが常識、何ですぐネジ山が壊れるストレートネジにしたのか未だに疑問。メインシャフトB/g、カウンターB/gがキッチリ収まるのは新品から１〜２回、３回目以降はユルユルガタガタ、チェックボール、ロックボール通路も、傷、ゴミ、歪みで正常機能してるのはゼロ。ノーマルのダメな所を全てクリアした強化センタープレートはこれから末永く愛して行く56Aの優秀なパートナーとなる事をお約束します。 直結５速ミッションはTSレースに使用するのを見越して製作されたと言っても過言ではありません、昭和47年！ソ〜ユ〜時代でした。当時のミッション設計者は時代背景の中で頑張ったんでしようが、残念ながらサーボシンクロは歴史が物語るように失敗作でした。 シンクロ機構はブレーキと似てます。ワーナーシンクロがディスクブレーキでサーボシンクロがドラムブレーキ。ドラムブレーキの方が効きが良いのはご存知でしょうか？勘違いしてる人が多いですからネ。ギヤが入り易いよう 効きの良いドラムブレーキ（サーボシンクロ）を採用しましたが失敗、当時どんな失敗作だろうがNISSAN、NISMOは絶対！コンニャクに箸を立てたような最悪フィーリング直結５速を、コレでイイんだ！と多くの日産信者が信じ込んで使って来ました、私もその中の１人でした。

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直結５速は２種類有ります

.	1 st	2 nd	3 rd	4th	5 th
B110	3.757	2.374	1.659	1.254	1.000
B210				1.291

	↓　クラッチワイヤーを通す穴の小さい方がB110で、穴の大きい方がB210ですが、40年以上経過しているミッションですので、中身がイコールの確率は低いです。

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	まずは全バラ 特に問題は無さそう、程度良い部類です。

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	茨城県ＹＳ B10様 直結５速ミッションO/H依頼ありがとうございます ピットロードならではの、自宅に居ながら作業進行状況が見れるサービスをお楽しみ下さい。ＵＰされない日が続きムッ！とする日も多いかと思いますがご容赦下さい。