H165 超軽量アルミデフ修復
京都府


Pitroadはネットからの依頼が90%、来社・引き取りは10%にも満たない。せっかく手間暇かけて組み上げたデフを梱包・発送で台無しにはしたくないので 前々から梱包には気を使ってる。届いた時に オー!格好良い♪と言われたい、成ってますでしょうか?
左はストリートチューンサニトラ用、TSサニーと同じ扱いしてるから 依頼が絶えないんだと思ってやってる、、、


よし!バックラッシュ数値完璧! これなら直送先の装着するオヤジも文句言わねぇだろう? あの野郎 絶対ダイヤルゲージ持ち出しチェックするだろうからヤラレても大丈夫なようにしといた(笑)
このアルミデフ、もう数年前だけど 私から大八木サンに超軽いし格好もイイから騙されたと思って買ってヨ、とお願いしたら、お前ぇがそう言うんなら騙されてやろうじゃあねぇか、と言って買ってくれたので 調子良く 格好良く使い続けてもらいたい 思い入れが有るんです

組み上げ完了
バックラッシュ数値マァマァ、歯当たりもマァマァ、納品出来ると言えば出来るのだが、、、もうちょっと オッ!イイんじゃあねぇか?♪ の感触にしたい、デフの数値は0.1mm〜0.2mm間ですので、0.01mmシム調整の拘り、まだ時間はありそうだから・・・
全然OKって言えばOKのレベルに仕上がってるんですヨ。ベースのアルミデフは半世紀物、無加工・ボルトオンで付くH165並歯型4.625ファイナルギヤも1970年代頃のヤツでしょうから新品部品で組み上げるような訳には行かない、でも旧車屋、TSサニー屋ですので 古い々パーツでド〜にか!・・・が クラッシックカーレースですモンね?



とりあえず仮り組み、イイ感じです♪
高歯型LSD+並歯型ファイナルギヤですが、ワンオフM11→M10リングギヤボルトでドンピシャ! Pitroadならではのレイアウトです
筑波用4.625ファイナル。今となっては貴重なH165並歯型ファイナルギヤ、ベースが古いアルミデフに無加工ボルトオンで装着できます

クスコLSD type-MZ。納品したままでは無くイジクリ回してありそうなので 念のためLSDもオーバーホールしとこう


とりあえずLSDもイジクっちゃってるかもしれないのでイニシャルトルクを確認してから分解・点検して見ましょう
そ〜言えばTSメカは年がら年中H型デフメンティナンスしてますから普通なんですが、スカイラインやフェアレディZなどのR180 & R200デフや、特にトヨタAE86デフは整備性良く造られてるので H型デフと比較すると超簡単なんです。AE86のデフ&LSDなら任しとけ!ショップからポリツポツリと全国からH型デフO/H依頼ありますモン
それに輪を掛けて このアルミデフのベースはブルーバード311用、いくら旧車で古くたって せいぜい510までだよな?(笑) 分解しただけで昭和初期のベアリングや構造が出て来て 普通の常識あるメカだと 見ただけで心折れると思います(笑) コレはPitroadにしか出来ない とまでは申しませんが それに近いです。じゃあPitroadなら完璧にバシッと出来るのか? の回答は、私はマジシャンでも神でも無く 皆様よりチョッピリ歳を取ったただのメカニック、完璧と絶対は御座いません。
R180やR200デフ&LSDのようにデフケースで中身が見えなくなっちゃえばインチキ出来るんですがH型デフはギヤがむき出し、納品先のほとんどはプロ、自分でヤルのは まぁ・・・イイか? で終わらせるプロに限って 人のやったのは隅から隅まで測定するんです(笑) なのでバックラッシュ数値、他、どのH型デフも五月蠅ぇプロ達に測定されても大丈夫なように組み上げ納品しております。ネットからの依頼90%以上のPitroadなので 相手が素人だか?プロだか?解らない ってのもありますネ(笑)


2018年、私にしては珍しく 私からお願いして購入してもらったH165アルミデフ。H165鉄デフより5kgも軽いアルミデフ、20kg弱のデフ玉の5kg軽量は持ち比べると別物、クソ重てぇ 鉄デフの脱着が嫌になります
2018.10.21 JCCA筑波、#81号車としてはTSカップ2戦目、筑波初走行で入賞、アルミデフもドグミッションも快調♪ このまま快調に使い続けてくれてると思っていたら、、、途中経過は知らないが だいぶ前から放置状態だったらしい、、、修復を依頼されたので復活させます