エンジンはA型であればA12〜A15何でもOK

TSカップはA12〜A15までA型エンジンであれば何でもOK!。一応レギュレーションでは1300cc以下がTクラス。1300cc以上がUクラスとクラス分けされているが、まだ参加台数が少なくラップタイムもあまり変わらないので走る方も観る方も2004年の時点ではどちらも一緒って感じだ。
ラップタイムはエンジンだけで決まるものではないが2004年終了時点でのTSカップ310サニーのベストタイムは1分06秒200、当時のTS310サニーが1分02〜03秒台で走っていたので約4〜5秒落ちのラップタイム。昔筑波を走っていたTS310のタイムを参加基準にしていた人には、気軽に参加できるラップタイムレベルではないだろうか?。
スタートしたばかりのTSカップ!まだ々フルチューンでなくともTSカップは十分楽しめます。

A14改1508cc 160ps/8000rpm
Pitroadが2004年シーズンに使ったエンジンはA14ベースの1508cc、車検ナンバー付き走行会仕様の310から移植したもので現在入手可能なパーツで組み上げてある。A14改の常用回転数は8000rpm〜8500rpm、A12改の9500rpmオーバーと比べると速さは及ばないものの、だいぶ低回転仕様のため、新規作成も安価に済むし数十レースはオーバーホール無しで使えるのもプライベーターにとっては大きな利点となる。

2004年23号車と同等のエンジンを新規製作した場合約\80万前後です
A14レース用軽量79Φピストン(鋳造)、シリンダーブロックフル加工、コンロッドフルフロー加工、クランク曲がり修正・精密バランス・タフトライド加工・オイル孔拡大加工、NISMOメタル、78°カム、スライドカムスプロケ、軽量加工バルブリフター、軽量プッシュロッド、0.8mmニスモヘッドガスケット、40/33-7mmビックバルブ、レース用ポート研磨、燃焼室容積加工、オフセットロッカーカーム、ロッカーシャフトカラー、バルブスプリングCタイプ、SPLフロントカバー、






A12改1298cc仕様

エンジン始動!
エンジンを組み上げ・搭載・始動は簡単!後はこれをどう速く走らせるかが一番大変。。。俗に言うセッティングってヤツだネ
バルタイもちょっと危険な領域に振ってみよう 1298cc完成!
1300だとド〜してもコックドプーリーと機械式タコメーターユニットを付けたくなっちゃう。。。A14・A15の時はド〜でもイイのだが・・・やはりどっかで思い入れが有るのかもしれない。スミスタコメーターは110を走らす時に付けよう!
Opt'クランクにチタコンはやはり組み上げてて気分が良い 久々にアルミプッシュロッドを投入してみたら、特注のヘッドボルトワッシャーと干渉してしまい、急いでワッシャーを削るハプニングもあった
本チャン前に1度富士を走れる事になったので、急きょA14改1508ccオーバーホールをストップし、A12改1298ccで走ってみる事にした。
当時のマイナーツーリングSPLヘッド!。ポート下を埋め、スタットホルト穴を上にオフセットさせ、楕円から丸ポートにするのが当時の定番だった。
鍛造ピストンにOpt'チタンコンロッド!
超お宝パーツだが、付ければ速いってもんじゃあ無い。最近の流行言葉だがトータルバランスが必要。とりあえず動かしてみよう。





A14改1508cc仕様

A14/A15ストリート仕様であればメタルヘッドガスケットの厚さで圧縮比を調整すれば良いのだが、ぶ厚いガスケットを使うとバルブとピストンが離れ過ぎてしまうのが欠点! ヘッド面研でバルブに近づけると燃焼室容積を多く取るため彫りの深いヘッドになってしまう。どちらに振るかは永遠のテーマ?A12には無いA14orA15の苦労する箇所である
燃焼室形状変更 燃焼室容積測定
今回はアルミパテを使って埋めてみよう バルブ洗浄・研磨
数年前に埋め込んだデブコンをリューターで削り出す
シートリングの当たりも悪いのでシートカットの必要もありそうだ
4番INテークポートのデブコンの耐用年数が過ぎ
水漏れが起こっていたので、1度削り取って補修をし直す
分解もチェック項目が多いので重要
A型SPLフロントカバーもスライドカムスプロケも無かった頃に組み上げたA14改だ まずは水抜きを行って






A12 vs A14/A15 どっちが有利?
A12 vs A14/A15は比べる事無くA12改1298cc仕様に軍配が上がりそうだ(昔のマイナーツーリングA12の場合)。数十年間に渡り熟成されて来たA12パワー!筑波1分02秒60(1984.12.2 イエローハットサニー:相葉文男)は、これからのA型サニーで挑んだとしても永遠に破れないのでは無いだろうか?

それなら全車A12ベースで行えば良いではないか?と言う事になるが、当時のSPLパーツ、当時のチューンナップ技術を投入したA12エンジンの現存はゼロに近いだろう。これだけ何でも進化、進歩している時代に20年前の速さに遠く及ばないのだから、当時のA12型チューンが(ドライバーも含め)いかに凄かったかが再認識させられる。

TS310サニー、筑波1分02秒60の公式記録は、私の手元に有る資料のみで掲載してあります。これを上回る公式記録がありました時はご容赦下さい。