CLASSIC CAR FESTIVAL
JCCA TSUKUBA ENDURANCE MEETING
TSカップ 2004.8.8


第2戦から1ケ月も間が無いため今回のエントリーは5台と寂しいが内容は濃い

レース前
いつも乗っている(23)トリコロールサニーは今回お客さんにレンタルしたため、最終戦は赤いOOGURAサニーでエントリーした。OOGURAサニーは前回不調で満足に走れていないため、セッティング方々レース参戦してしまおうという考えだ。
OOGURAサニーの仕様はA14改1508cc、WEBER45Φと、エンジンの中身は(23)トリコロールサニーとほぼ同仕様なのだが、Opt'クロスミッションが入手出来ないため、ノーマル直結5速を筑波サーキットにマッチングさせるため、デフをH190に5.143ファイナルと言う超ローギヤードを組み込んである。ヘアピンを3速、ダンロップコーナーを4速、最終コーナーを5速で回る仕様。
今回のこのクルマの目玉はrestoredサンが提供してくれたカーボンファイバーボンネット!きっと多くのサニーオーナーの注目を浴びるはずだ。
ブレーキの不具合やキャブ不調の原因も究明出来、細かい箇所まで入念にチェックし8/8を迎える。


restored製カーボンボンネット装着
A14改1508cc、ノーマル直結5速、H190LSD 5.145ファイナル

予選
予選の目標は、OOGURAサニー自己ベストが1分08秒前半(Sタイヤ装着時)なので、スリックタイヤ装着で何とか06秒台に入りたい所。久々に気合いを入れて予選に挑む!
コースINし、タイヤを温めながらエンジンの調子を確認、エンジンは(23)サニーよりパワフルに感じるが、ミッションの入りがイマイチ『ア・ア・これじゃあ小倉はシフトミスするよナ』と思いながらアップ、ダウンを繰り返し、56Aミッション特有のコンニャクに箸を立てたような嫌なフィーリングに慣れて行く。
ブレーキもオーバーホールしたとは言え、130Zブレーキといつも踏んでるMK63キャリパーとの差は歴然、フィーリングが悪い!クルマを止めるには問題は無いのだが・・・。ステアリングは重いし、ルームミラーはグラグラ揺れるわで、メンティナンスはしたものの、走ってみなれけば解らない箇所が沢山出て来た。
2周目から全開!!!にした途端・・・・・・・こ・こ・こ・これじゃあ・・・各コーナーまったくギヤ比が合わない!Sタイヤではジャストマッチの仕様だが、Sタイヤよりだいぶ小径のスリックタイヤが災いし、第1コーナーはエンジンが唸るだけで前に進まず、第1ヘアピンも同様。第2ヘアピンを3速で立ち上がり4速→5速とシフトアップして行くとアッと言う間に9000rpm、最終コーナーはまだ先!仕方が無いのでストレートでアクセルを戻し周回を重ねる。そのうちエンジンが休まる間が無いのか?油温計の針は130度を超えている。参ったナ〜とダマシダマシ走っているとピットから7秒台突入のサインボードが出されてたので、迷う事なく予選は終了。
目標の6秒台には遠く及ばなかったが、メチャクチャセットのまま頑張ってエンジンでも壊し、決勝グリッドに着けなくては元も子もない。今日の予選タイムと順位は諦め、決勝レースは何周かのパフォーマンスのみに専念し、途中リタイヤも視野に入れなくては・・・。あの油温上昇からすると、全開のままレースを行いチェッカーを受けるのは無理だろうと考える。
予選結果が発表されると私は3位、ポールポジション(30)サニー:1分07秒198を筆頭に1秒545の中に5台がひしめき合う混戦!1分7秒台でのレースなら、もしかしたらゴマカシて走れば決勝もド〜にかなるかナ?と少し決勝への期待が持てる感じだ


1秒545の中に5台がひしめき合う接戦

決勝レース
スタートは又々大失敗!@KP61に先行され、(44)サニーにもインを刺された、避けるのが一瞬遅れ(44)サニーをダートに押し出してまった(ゴメンねわざとじゃ無いからネ)。オープニングラップは4番手、2周目のバックストレートで@KP61を交わし3番手、いつも乗っている(23)トリコロールサニーとテールツーノーズ走行になる。
ピットからも観客席からも(23)ピットロード←OPitroadと走っているのだから仲良く走っているように見えるだろうが、(23)サニーは今日はライバル。私のビジネス上の信念なのだが、ワークスカーとお客さんとのマシーンに差が有るのが大嫌い、今日はワークスカーとお客さんとのマシーンに差が無い事を証明できる数少ないチャンス、いつもはチューンド30Zに乗り、サニーに乗るのもスリックタイヤを履くのも初体験の千葉選手には悪いが執拗にアタック!微妙なアクセルワークを必要とする(23)サニーの乗りずらさを私はよく知っているので5周目にはオーバーティクに成功、2番手まで浮上した。
この時トップとの差は約ストレート分。油温の針はすでに130度を超えている!ド〜しようかナ〜・・・無理してエンジン壊すのも嫌だし、だからと言ってピットロードサニーがストレート分離されたままチェッカー受けたら、一般の観客や沢山応援に駆けつけて来てくれた当社ユーザーにも悪いよナ〜・・・ふと水温計に目を向けると水温計の針は80度を下回っている、予選の時はアルミラジエーターの効果だろうと思っていたが、油温が130度を超えているのに水温がこんなに低いはず無いよナ?と考え“これはきっと油温計が壊れているんだ!”と勝手に自分の都合の良い方に解釈しトップの(30)サニーを追撃する事にした。
とは言うものの油温計が壊れていると決まった訳では無い!エンジンブローは避けたいので、できるだけエンジン回転を上げないよう第1コーナーは4速、ヘアピンはコーナーリング途中でシフトアツプするなどタコメーターとにらめっこのドライビンク!しかし・・・バックストレートでのオーバードライブ6速は装備していない、踏んで行けば5速9000rpmオーバーだが・・・・そうだ!タコメーターにも誤差も故障もあるじゃあないかと、これまた自分の都合の良い方に勝手に決めつけアクセルON!9000rpmの先は見ない事にしよう
油温計の針はさらに上昇し140度オーバー!『大丈夫!絶対油温計が壊れていて油温はそんなに上がっていないんだ!』と自分に言い聞かせさらにアクセルON!
小倉君、壊れてないかもしれないけど後で新品油温計買ってネ。
ストレート全開効果は大で、ラップタイムはとうとう6秒台に突入!トップ(30)サニーとの距離もどんどん縮まり9周目にはテールツーノーズにまで漕ぎ着けた。
LAP10、第1コーナーで(23)トリコロールサニーがスピンし止まっている。バッカだネ〜、きっとアクセルワークミスったんだろうナと思い、笑いながら周回遅れにしてやった。
残り後5周、マシーンはこちらの方が速いので、どこで抜こうかと考えていたら、突然レッドフラッグ!あれっ〜又どこかで誰かが大クラッシュしたのかナ〜とフラックに従いピットインして行くと、まだ(23)サニーが第1コーナーで止まったまま『しょうがねぇナ・・・スピンしてもイイけどカブらせるなヨ』と、この時は思っていた。
皮肉にも私のトップ奪回劇は(23)ピットロードワークスカーが原因で終了となった、結果は2位・・・

レース序盤の第1コーナー




レース後、(23)トリコロールサニーのスピンを笑いに行ったら、ちょっと様子がおかしい
リヤのタイヤが曲がって?いる
縁石にでもヒットさせたか?でもサーキット上に縁石はないし???
何と!原因は千葉選手のドライビングミスでは無く、第1コーナー進入時に突然リヤパイプアームが破損し、リヤがロックしスピン!ホーシングは傾き自走不能となったものだった。
最終コーナーでなくて良かった・・・ホント

リヤパイプアーム破損で無念のリタイヤとなった(23)ピットロードサニー






今回は野部選手が見事なポールツーウィンを決めた



Driver : k.SANO
Staff : y.MIYASHITA