JCCA CLASSIC CAR FESTIVAL TSUKUBA MEETING SUMMER
TSカップ 2004.7.11

レース前
第2戦へのマシーン変更点は、前回壊してしまったOpt'クロスミッションをノーマル5速(FS5W60A)に替えたのと、ミッションに合わせファイナルギヤを4.625から3.700へ替えた2点。
チューニングは施してあるとは言え、1500cc+5速(FS5W60A)+3.700ファイナルは、ちょうど310サニー後期型標準設定なので前々からテストして見たかった組み合わせ。使えるクロスミッションを降ろしてまでは中々テストに踏み切れなかったのだが、Opt'クロスを壊してしまったので、テストに踏み切れるちょうど良い?機会となった。
今回から装着予定のスリックタイヤも1ケ月前からオーダーはしてあるのだが、タイヤ屋サンからは『レース当日までには間に合いません』の返答をもらっているので、前回に続きSタイヤで参戦するつもりだったのだが、前日のpm3:00に 突然、スリックタイヤ入荷の連絡が入り、急きょスリックタイヤを履いて参戦する事になった。
細かい箇所では、夏対策にアルミラジエーターを装着したり、商品展示用にメッキタペットカバーを装着したり、レースに向けパーツ提供してくれたBig Fieldラジエターホースなどを取り付けた。


今回は新品スリックタイヤ装着

予選
予想ではSタイヤ→スリックタイヤで約2秒短縮。Opt'クロス&4.625→ノーマル5速&3.700ファイナルで約1秒タイムロスと予想しているので、ポールは無理としても何とかかすってでも6秒台に突入出来れば嬉しいナ、と言う目標だ。
エンジンは快調だが、ノーマルミッションはギヤ比がだいぶ離れているためガバッとアクセルを開けるとエンジンがバラつく、ジワァーと踏むしか無いのでちょっともどかしい。2速と3速だけで1周出来ちゃうかな?と思ったけどバックストレートでは何とか4速には入るのでマァマァ
新品スリックタイヤは予想をはるかに上回るグリップ力を発揮!カウンターを当て、スライドさせながらコーナーを立ち上がるドライビングは頭の中では描けているのだが、約20年ぶり?に新品スリックタイヤを履いてコースINした私にとって、10周前後の予選時間はちょっと短い。 何はともあれグリップは抜群なのでドライビングは楽チン!カウンターを当てる事も無く、スリックタイヤの威力を発揮する事も無く、ただグリップの良いスリックにおんぶにだっこのオンザレールドライビングで予選を終えた。
1分06秒342をマークしポールポジション
前回のポールとほぼ同タイムで、2番手が私のタイムより悪かったと言うだけなのだが、何はともあれポールシッターになって気分が悪い事はない、ラッキー!という感じだ


ポールポジション獲得

決勝レース
前回の好スタートとは正反対にスタートは大失敗!
スタートの失敗をリカバーしようと2番手の@KP61に幅寄せしようと寄るがスルスルと前に出られ、そちらばかり気にしてたら後ろから(30)PB310に軽くオカマを掘られた。そうだよナ誰だって早く前に行きたいよナと思い道を譲ったら、ついでにGHB310と(72)KP61が手も上げずに抜いて行った(当たり前か・・)第1コーナーを立ち上がった時は5番手。
第1ヘアピンで何と前回優勝車@KP61がスピンしコースアウト!『アアこれでレース展開は楽になつたナ』と思う反面『なんでトップグループから居なくなるんだヨ、@KP61とバトルして優勝しないと2戦連続で観戦に来ている人にアピール出来ないじゃん!』と両方の思いが一瞬に頭を駆け巡る。
オープニングラップは4番手で通過。決勝レース前から2番手とは0.5秒以上のタイム差があったので、スピンをするかマシーントラブルに襲われない限り今日のレースは自分の物!と言う感覚で決勝レースに挑んでいるので4番手ポジションは何てことは無い、余裕が有る。
メインレースでもあるFクラスを一部始終観戦し一番感じたのは、1台でレースしていても観客は見てくれない、観客の目を釘付けにするのはデッドヒートが必要!。
トップを奪い返し独走態勢に持ち込むのは今日のマシーンの調子からすると容易そうだが、観客の視線を自分のマシーンに向けさせるためそのまま4番手を走りテールツーノーズバトルを展開!(30)PB310がジリジリと2番手を引き離し独走態勢に入って行くのを後方から観察し、だいぶ離れたレース中盤から3番手→2番手と浮上しトップ追走劇に入る。残り数周で追いつき追い越しトップ奪取!これでOKと安心してしまったのかアクセルワークがラフになりエンジンを2度ほどバラつかせ抜き返されたシーンもあったが、バックストレートスピードがこちらのクルマの方が全然速いので(昔のTS310と比較するとまだ々激遅!)ミスして抜かれようが焦る気持ちは全く無い。返って観客は喜んでいるだろうナ、くらいの余裕が今回はある。
ファイナルラップに突入!予定どうり最後まで単独走行は行わず、2番手(30)PB310を引き付けて最初のチェッカーをくぐった。
レース中盤 ファイナルラップ
このように文章にすると全て楽なレース展開に見えるだろうが、旧車はどれもマイナートラブルのカタマリ!たま々マイナートラブルが出なかったので結果論として、このように自己中心のレースレポートを書いているが、思いは同じでも、結果が違えば全く異なった、言い訳だらけのレースレポートになる事を書き加えておこう。
レース後のリザルトを見ると、なんとレース中のファスティストラップは@KP61!数値だけを見れば、スターティンググリッドに着いた時の私の思いとは裏腹に、オープニングラップの第1ヘアピンで@KP61がスピンしなければそのまま逃げ切り優勝した事になる。勝つには運も必要と言う事だ、運だけに頼っていてもダメだけどネ

KP61に積まれている3K?4K?エンジンについてはよく解らないが、A型エンジンに関しては現存するパーツを流用したA14/A15チューンでは昔のA12改1298ccのパワー&速さには遠く及ばない。数十年の時を経て、これだけ進化したパーツと情報が溢れる現在だが、たぶん昔のTS310筑波ベストラップはこの先も破られる事は無さそうに感じる。来シーズンは、今よりもっと安上がりで済むTSカップ用廉価版A15改1600ccに着手する予定だが、機会が有ったら商売抜きでSPLパーツを組み込んだA12改1298ccで目指せ相葉選手が叩き出した02秒台とは言わないが、目指せ3秒99くらいのお遊びトライが出来れば個人的に楽しめるかナと思っている。






トップでチェッカー イイ歳してるので表彰台はちょっと恥ずかしい



Driver : k.SANO
Staff : t.KATO
Staff : y.MIYASHITA