JCCA FUJI JANBOREE
2007.4.15


好天に恵まれた富士ジャンボリーには多くの観客が詰め掛けた

予選
予選
約4ケ月ぶりの富士コースインがTSカップ予選。1周が義務周回数なのでピットロード→コースin→コントロールライン通過から次のコントロールライン通過までをニューエンジンの慣らしに使う。気持ちは2周目から全開なのだが、目、手、足が中々レーシングスピードについていかず、マシーンの挙動がようやく感じとれ始めた頃に予選終了。昨年頃から、もうそろ々TSカップスタートの頃と違い年々レベルアップして来ているのでレース前のチェック走行&練習しなくちゃあレースにならなくなって来てるナ〜が予選結果として表れた、レースでは05秒台に突入したいところだ。
マシーンの方は昨年からコツコツと進めてきた軽量化の成果を確認したいので、車検前にガソリン重量を正確に計ってからいざ計測。689kg!アルトより軽いぞ(笑)、TS-1レギュレーション670kgまで後19kgに迫った。でも・・・確か?・・・1983年TS310サニーの車両重量はほとんどのマシーンが670kg前後で、中には650kgを切ってバラスト積んでたマシーンも有り、700kgオーバーのマシーンは重い重いってバカにされてたような記憶が・・・記憶違いかナ〜?。。。ちなみに310クーペはパーツを外すだけ外し、アンダーコーティングも剥がし、FRPパーツ&アクリルに代え『さあどうだ!これで俺のもTSサニー!』にして800kgくらいがほとんどです。
エンジンの方は、ディスビー側のカプラーに繋ぐとほんのちょっと点火時期が低く、クランクピックUP側カプラー側に繋ぐとほんのちょっと高くなる、玄人に見られるとちょっと恥ずかしいオバカさん仕様を設置し予選は低目で走ったので決勝は高目にし違いを確認して見る。ニューエンジンも決勝で他車とストレートスピードを比較して見ないと何とも言えないが、特に不具合は無く好調。




決勝レース

接近した予選タイムから誰もがダンゴ状態でのレースバトルを予想するはず。もちろん私もその中の1人で、最終ラップまで何とか生き残り漁夫の利を得ようとスターティンググリッドに着く。
第1コーナーで♯44サニーとサイドbyサイド、寄せたつもりは無いが♯44サニーがスピン!止まって『大丈夫?』と聞く訳にも行かないし実際は置いてきぼりだがちょっと後ろ髪を引かれる思い。予選を不本意なポジションで終わった♯17サニーのプレッシャーが凄い!たまらず最終セクションで先に行ってもらった。じゃあ俺もって感じで♯81サニー君もおねだりして来たが君はダメ(笑)ちょうど真ん中に入れば2台のストレートスピードが分かるので♯81スズバンサニーはブロック。ストレートでスズバンのオヤジさんが睨んでたように見えたのは気のせい?そう言えば(故)RSかなやサンのせがれ真吾も一緒だったナ、オ〜イ真吾!最近TSカップでもオーナーが勝つために活きのイイ若いドライバー乗せるの流行って来てるから今度お前乗れよ、佐野オジさんじゃあもう追いつかん(笑)。
その代わり、たった1周しか走らないレースでもこのようにダラダラと長くレースレポート書かなくちゃあPitroadはダメなんだぞ(笑)
先は長いので♯17サニーのスリップストリームでは各ギヤーともあまり引っ張らずに(回転を上げずに)シフトアップ、ピタリと背後に迫る♯81サニーに抜かれてもかまわない、どの辺で抜かれるのかを確認する方が先決。テールツーノーズのまま3台ともほぼ同間隔でストレートを駆け抜ける。5速9000rpmを超す所で背後の♯81サニーがスリップから抜け出ようとマシーンを横に振った瞬間!!♯23私のエンジンが???えぇ〜?ブロー?ほとんど新品パーツで組み上げたばかりのおニューだから壊れる箇所は無いはずないんだけど?と思いながらマシーンをグリーンに止めエンジンルーム内を点検、オイルは少量、コンロッド君も見当たらない???ハッキリした原因は分からないが5速9000rpmでのエンジンブローが軽症では済まない事は予測できる。

先は長いと思ってたレースだがたった1周で今日は終わり。ガードレール越しのTSカップ観戦側に移行。今日のレースは最終ラップまでダンゴ状態のトップ争いが繰り広げられ見応え十分!サバイバル戦を勝ち抜いた♯44サニーが見事初優勝を決めた。別に偉くはないが♯44サニー君と♯23私の2台だけがTSカップ初戦から欠席無しの皆勤賞参加(主催者サン1回くらい参加費0円にしてくれ(笑))。レース参戦している人なら誰でも想像できるよう、きっと初優勝まで苦難の道だったはず、心からオメデトウを贈ります。



激戦を勝ち抜いた♯44 ビルズ萬福BBCサニーが見事初優勝!

♯44サニーを蹴る神崎選手は、B110〜B310で一世を風靡した“オオハシ”(現J,CRAFT)の従業員。マイナーツーリングで活躍した池上吉史氏も専務として在籍しているので、この子(♯44)のフロントガラスに“オオハシ”の4文字が貼られた時が、♯23私の負ける時なんだろ〜な〜・・・と思ってたら貼って来る前に負けてしまった(笑)。

後方はTSカップ初出場ながら見事ポールto2位を決めた♯51プラスワンアオキサニー。今回ステアリングを握ったのはニューFISCOを走り込んだ里山選手だが、オーナーである間瀬氏は1976年レースデビューの大ベテラン(この年に♯48梅久保選手がレースデビュー)。1980年代にスカイライン2000GTRでJCCAレース参加やAE86で富士フレッシュマンレースにも参戦した経歴の持ち主。17年ぶりにTS310サニーオーナーとしてレース界に復帰、昔とったキネヅカでオーナー自らステアリングを握る日も近いかもしれない。



レース翌日 4月16日(月)
超快適だったカーナビ&ETC付き新車セーフティーローダーを車検屋サンに返却。車検屋サン:『どうでした?』 佐野:『イャー快適!もうフル装備車以外乗りたくないネ』などと会話した後帰ろうとしたら。。。車検屋サン:『こんな物が荷台に落ちてましたヨ』、受け取ったのはナ・ナ・ナ・なんと首がちぎれたOpt'チタンコンロッド。。。。
5速9000rpmブローが軽症のはずが無いは分かっていたが・・・逝ったか・・・Opt'チタコン・・・って感じ
まぁ・・・中古で入手しさんざん使ってるし、新品はたぶん?30年前くらいのパーツだろうから壊れてもおかしくは無いのだが、壊れるまではOpt'チタコンだけは10000rpmに耐えられる!と、自分勝手に思い込みたいパーツでは有る
負け惜しみも少し入るが、このような時は良い方、良い方に考えるようにしている。当社は製作・販売している訳だからこのエンジンがお客様に渡っていた可能性も有ったわけだし、予選開始早々に壊れ決勝グリッドにも並べなかった可能性もあった。リタイヤは残念だが広報活動メインでレース参戦している当社にとっては、お客さんのマシーンでトラブルよりはファクトリーカーで壊れた方が良かったと考えるようにしている。
でも・・・又、中古でOpt'チタコン入手したら・・・懲りずに絶対使います(笑)

長年ご苦労様でした、安らかに眠って下さい(笑)



力走するお客さん達
JAPAN RUN Fクラス 2位


Driver k.SANO
STAFF n.KATORI
photographer h.HIGAKI