06'ニスモフェスティバル
2006.12. 3

12/2(土) 予選、12/3(日) 決勝 今回の旧車レースはB110サニー7台、310サニー11台、ハコスカ2台、S30Z 2台、計22台で争われる
12/2(土) フェスティバル前日
今日が予選。予選前にフリー走行、予選後にもチェック走行の時間帯が設けられているので、マシーンセッティングには十分過ぎるくらいのスケジュールが前日に組まれている。好タイムをマークし好ポジションからスタートはしたいが、マシーントラブルに見舞われて本チャンに出場できなくなっては元も子もないので、壊さないように速く?が当チームのみならず参加者全員同じ気持ちだろう。
予選は無理せず決勝レース出場だけを目標に周回、2分07秒289で8番手、マァマァだ。ヒッチャキに走ってもポールタイム2分01秒650(S30Z 柳田春人)には近ずけないだろうがまだ々ドライビングで数秒は短縮できそう。
私の年代だと裏方(STAFF)をクローズUPするのはあまり好きではないのだが、シーズン始めはオドオドとしか動けなかった新米若手スタッフ2人が、シーズン最後のレースには全てを任せられるまでに成長。監督指示の的確さもあったろうがマシーンセットアップのスピィーディーさはこの2人のパワーに間違い無い。
最後のチェック走行は
決勝レースに照準を合わせ優秀なスタッフと共に(笑)お世辞だかんナ まだ々だゾ)全開時に水温80°油温100°を指すようピットアウト&ピットインを何度も繰り返し微調整を行う。当たり前の事だが結構出来そうで出来ないもの。多少のオーバークールやオーバーヒートならそのまま走行し十分エンジン性能を発揮出来ないライバル車を1歩リードできるはず。。。
何度もピットインを繰り返し、決勝に向けてセッティングを煮詰めた シーズン始めは新米だった2人も今では頼りになるスタッフ




決勝レース
フォーメーションラップに入ると今まで何でもなかった油圧計が1kgしか指していないのに気ずく。メーターの故障では無くOpt'オイルポンプのリリーフバルブスタックで有るのは間違いない。プロのドライバーであればそのままピットロードに向かいリタイヤするのが当たり前なのだろうが、ドライバー兼オーナーの立場でもある私の場合、今シーズンの締めくくりであるニスフェスでスターティンググリッドに着かずリタイヤと言う訳には行かない・・・。エンジン1基パーにするのを覚悟でスターティンググリッドに向かう。ブローしたらオイルを撒き散らす前にグリーンにマシーンを止めよう。。路面は濡れているがスリックか?レインか?は微妙な状況。主催者側からウェットレース宣告が有ったので装着タイヤはレイン
スタートは今回も良く第1コーナーをクリアーした時点で5番手、80Rで♯84サニーがコースアウトし、最終セクション入り口で♯24サニーがコースアウトしたため労せず3番手にポジションUP。TSカップレースなら『ラッキー!』と喜ぶシーンだが、TS110サニーと一緒に走れるのは今回のニスフェスだけ、ポジションUPより東名TSサニーとスリップを使いながらテールtoノーズ&サイドbyサイドでオープニングラップのストレートを駆け抜けたかった。。。Opt'オイルポンプのスタックは解消したようで油圧計の針は6kg。
オープニングラップのストレートを3位で通過すると背後に着けていた♯17サニーがスリップストリームから抜け出し追い越して行った。次に自分がスリップを使って抜き返すには“裏”で離される訳には行かない。クーゲルフィッシャースライドバルブインジェクション2分3秒台の♯17サニーに対抗する武器は2.1スーパーローギヤ!!予選ではエンジン回転を抑えるため2速で回っていた最終セクション入り口15Rを決勝は2.1スパーローにシフト!マッチングは良いようで、WEBERでインジェクションに勝るとは行かないが苦手な最終セクションを離される事なくスリップストリーム圏内で最終コーナーを立ち上がって来れる。4速、5速で最終コーナーを回って来た昔のFISCOと違い今の最終コーナーは2速で立ち上がるのでスリップストリーム効果は低いかと思いきや、予想に反しスリップ効果は絶大!予選タイムでは大きく差をつけられた♯17サニーに追いつき追い越せる、スリップから抜け出た第1コーナーのブレーキングも沢山の観客が見てると頑張れるもんだ!普段からこ〜しなくては(笑)。この後ストレートに現れるたびにお互いスリップストリームを使い合い順位が入れ替わるのでドライブしている方はすっかりマイナーツーリングレース気分。レース後半にはスリップの有効な使い方もだいぶ思い出して来て、4速→5速へのシフトアップ回転数をコントロールしエンジンを休めたり、オーバーティクポイントをズラしたり。ドライビングにも少し余裕が出てきたのでちょっと大げさにマシーンをウェービングさせたりして当時のストレートバトルを再現?してるつもりだけど出来てないか?(笑) 最後にマイナーツーリングレースの醍醐味であるチェッカーフラッグが待つコントロールライン上をサイドbyサイドで駆け抜け『先にゴールしたのはどっち?』が出来れば完璧なのだが・・・・あと半周!あと半周の所で3速ギヤが飛んでしまった。。。。待っててちょうだい♯17サニー君!の声は届かずちょっと離されての3番手ゴール

勝利者インタビューで何て言ったかは覚えてないが、オーロラビションに大UPで写ったらしいので、もうちょっと若作りの化粧しとけば良かったと少し後悔(笑)





♯123柳田春人S30Zと♯15影山正美サニーとのトップ争い
この後♯15サニーがマシーントラブル?でピットインしたためポジションを下げ、♯123柳田S30Zが優勝















フェスティバル前日の夜、♯22号車エンジントラブル修復にPitroad(佐野)、亜斗夢(渡辺)、東名パワード(郷)、自動車工房ヒロタ(廣田)、NISMO(S,K)が集結。
残念ながら♯22号車のA14改が息を吹きかえす事はなかったが、フェスティバルならではの現役A型サニーチューナーの顔ぶれが揃った



photographer k.TANABE
photographer h.HIGAKI
STAFF n.KATORI
STAFF k.KATORI
STAFF h.TAKAHASHI
STAFF k.CHIBA
Driver k.SANO