H165 L.S.D.組み込み

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このページではすでにO/H済みL.S.D.の組み付けを掲載。今回はTRD改H165 L.S.D.を使うのでボルトオンだが、ニスモH165 L.S.D.の場合、リングギヤボルトM11のH165デフに組み込む場合、リングギヤボルト穴M10→M11への拡大加工が必要。 サイドベアリングはほとんどの場合再使用可能なのだが、お客さんからは新品交換へのリクエストが多いので、今回も新品サイドベアリングを使う


A B
分解時に外した標準装着のシムをL.S.D.本体に移す俗に言う仮り組み。付いているシムの枚数がデフにより異なるので一概に言えないが、L.S.D.に組み込む場合シムを数枚抜いて仮組みした方がシックリくる確率が高い シムを入れたらサイドベアリングをプレスで圧入!反対側も同様にシムを入れて圧入


C D
シムを入れてサイドベアリングを組み込んだ状態。
プライベーターにはここまでの作業が面倒らしく、シムを入れずベアリングだけを圧入した状態のままをよく見かける。シムの存在を知ってて自分のデフをO/Hするならまだしも、シムが有るのを知らずに人のデフをいじくり回すのはちょっと・・・マズイよネ・・・
リングギヤを付ける前にキャリアにスムーズに収まるか確認。この状態でケースに収める時のキツさ、緩さが、文章ではうまく伝えられない箇所。両手で思いっきり入るくらい?か、ゴムハンマーかプラスチックハンマーで軽く叩いて入るくらいのキツさ?が正常。キツイ場合も緩い場合もベアリングを外しシム調整が必要。


E F
TRD改H165 L.S.D.に使用するリングギヤボルトはAE86用。日産H165用M11ボルトだとケースに当たってしまうからだ。ボルトにはネジロック剤を塗る 規定トルクで締め付ける


G H
L.S.D.本体とリングギヤを合体させたらケースに収める。サイドベアリングキャップを取り付けたら、ゴムハンマーかプラスチックハンマーで軽く叩きながら回し、キャップを規定トルクで締める。 長年やっててもH型デフの場合、残念ながら仮り組み1発目でバックラッシュ数値がOKになる確率は低い!この仮組みで数値を確認


I J
バックラッシュ数値を確認したら再びL.S.D.本体を取り外す。ダメだよ『まぁイイか』で終わらせちゃあ(笑) 左右のシムを入れ替えるため、再びサイドベアリング両側を外す。


K L
分解時にマイクロゲージでシムの厚さは測定してあるので、バックラッシュ数値に合わせ左右のシムを入れ替える。 シムの左右入れ替えが済んだら再びベアリングを圧入


M
2回目でもバックラッシュ数値がイマイチの時は、再度サイドベアリングを外しシム調整を行う。


N O
バックラッシュ数値が出たら、分解前に1度確認はしてはあるが一応、リングギヤ歯面3〜4枚に光明丹を一様に塗り、ギヤを駆動方向に回転させ歯当たりを確認。分解前同様正常な歯当たりであれば完了! 絶対は無いが、ピニオンギヤは外さず、リングギヤもそのまま再使用するL.S.D.組み込みで、歯当たりを調整するため作業(ピニオンギヤを外しピニオン ハイト アジャスト ワッシャーと、サイドB/gシムとで調整)を行う確率は低い。


P
完成!
最初だけ入念な慣らしを行うよりマメなオイル交換の方が重要




L.S.D.組み込み依頼は、お問い合わせフォームから送信下さい。
★先にデフを送付して頂きます。作業が完了しましたら納品・請求書をメールします
★お振り込み確認しだい発送します
★デフ到着後、1週間以内に返送出来ると思います。
★不明点はQ&Aにてお応えしますが、締め付けトルクや各数値はデフ・サービスマニュアルをお買い求め参照下さい。




お見積書
No 品名 数量 部品代 工賃
1 H165 L.S.D.組み込み 1 . 30.000
2 デフキャリア剥離塗装 1 . 10.000
3 サイドベアリング 2 3.700 .
4 リングギヤボルト 8 1.600 .
5 . . . .
6 . . . .
7 小計 . 5.300 40.000
8 消費税 . . 2.265
9 合計 . . \ 47.565
デフキャリアを自身で洗浄・塗装する方や、デフ装着後に自分で塗装する方はAデフキャリア剥離塗装代は掛かりません。Aの作業を抜いた場合でも通常の洗浄は行って納品致します。